駅への旅・駅からの旅での駅名一覧

・東海道本線  湖西線

・北陸本線  七尾線  のと鉄道 (田鶴浜 - 穴水)  小浜線

・信越本線

・関西本線  草津線  桜井線  和歌山線

・高山本線

・紀勢本線  参宮線

・山陽本線  加古川線  三木鉄道(三木線)

・山陰本線

・鹿児島本線  三角線

・筑豊本線

・日豊本線

・豊肥本線

・土讃線

・奥羽本線  津軽線

・東北本線

・函館本線  江差線  海峡線


近鉄線



北陸本線

谷浜駅
越中、越後のいづちともつかない海山の狭い間を長々と抜け、確かに直江津の予感のする拓け方を見せはじめたところにある、東方向において相対的に拓けた駅。長い砂浜は有名で筑摩の人の海水浴の名所。駅から歩いてすぐきれいな海を眺められ親水でき、海水浴文化も随所に見受けられる町にある駅。

有間川駅
堤防的なコンクリートのある一方、ずっと海を見つめ続ける木造駅舎ある駅。ホームから階段があちこちに足を下ろし、自由な駅。海を見渡せる駅でロマンは横溢する。

名立駅
能生とともに新線付け替えのよくわかる駅。長大なホームと無名の駅の感じが、駅からの旅をいざなう。徒歩10分弱でうみてらす名立や風車のある海岸に着き、鳥ヶ首岬の最寄駅。当灯台への上り坂はきついので留意を。

筒石駅
人の大きさ感じさせ、多くの人に影響を及ぼしつづけている駅員が、いつも管理してくれているトンネル駅。町の人以外にとっても、なくてはならない駅。

能生駅
主要駅らしい広い盛土駅と箱舟駅舎が街あると思わせるものの、付け替え新線のため駅前文化のない駅。やや遠い海辺の弁天島や市街へのいざないほしくなる駅。ホームから見える山々ははどれもピークだけ尖っていて変わっている。

浦本駅
このあたりの旧線時代の面影を最もよくとどめている駅。駅前は美しいほど典型的にも、集落を経てすぐに日本海へ。駅と駅前がこのあたりの町の相貌を端的に表している。

梶屋敷駅
夏には山肌から暑苦しく緑下り降る、かつて活躍したらしい設備を残したまますっかり無人化された駅。駅舎も周辺の無人駅と比べて大きい。少し歩くだけで日本海に出会える。

糸魚川駅
海に山迫る海岸線の道中にあって、よろこばしく平地開け、雁木の商店街を少し歩くだけで海に出会えるにもかかわらず、丸く尖った山並みがしつこく山に誘い、奇想にも信州への道を付ける、海よりも山の属性の街の駅。

青海駅
西から来れば長く続いた危険な道は終わり、糸魚川を待たずして早くも市街現れしかと思えどもその実 石灰山の突兀に聳ゆる陰に覆われし陰鬱なる町にある貨物のための駅。通勤者の多くの利用者を見込んで近代的にされたものの今では持て余しやや廃じみている駅。

親不知駅
山崖迫る人通りのない旧国道と、小さな造りの著しく旧体裁な駅、それらを波の砕ける音や潮風に包まれて、濃密に語られる大時代にいきなり取り囲まれる感じのする駅。忘れじの名停車場。

親不知駅に再び降り立って
明朗な光を受けた日本海まだ穏やかな残暑の秋口に再び降り立って。親不知ピアパークに向かい 4年前の足跡をたどる。

市振駅
山影の国道のトラックらに襲われつつあり、かつ、波濤ゆえ一徹な護岸が想像される海辺に沿う駅。しかし駅前や駅舎は、市振のさびれ切った街道史をかすかに感じさせている。

越中宮崎駅
民宿立つ遥かなる透徹せる宮崎海岸が旅人を誘い出す駅。崎に宮あるというからには人の願いが聞こえ、美しくも悲しいと捉えられる海の近くの駅。

泊駅
富山平野はここ泊まで目いっぱい広がりきるが突然この大沃野は果て東にさっそく一連の親不知の山塊の第一襲の現れている駅。駅前は夜想曲が聞こえてきそうなロマンチシズムを湛えている。

入善駅
まだ街は街だけど富山もだいぶ東に進んだなと思わせる、駅前の振興が潮風によって縮小されたような駅。北陸フェーンの夏に湧水が潤してくれる街。

西入善駅
無窮の水田と日本海。しかし涼しさはなく、狂おしいまでの猛暑の宿っていた小さな無人駅。

生地駅
特急停車駅の様式を備えながらにしてからっぽの駅。水田や湧水が生きるための地と語る駅。

黒部駅
険しい峡谷など何も連想させない小市街のかけら、特急停まるも思いのほかつつましやかな駅に、却って山岳から街に帰ってきたときのほっとした心境が窺われた駅。

魚津駅
いかにも漁業で栄えたらしい名を持つ、空に抜けるような小都市の駅。北陸線を下っていくとすると、天嶮親不知まででは、ここが最後の都市になる。

東滑川駅
黒部、魚津、滑川、と街が続くが、実は滑川の手前にぽつんとある無人駅。無尽の水田が人を狂わせる駅。

滑川駅
滑川という街あるにもかかわらず駅周囲にこれといってない平明な風景だけに、駅に降り立った旅人はここに抱いていた想像が保持される駅。そうして駅舎が鮮やかな臙脂色が記憶に残る駅。

水橋駅 

東富山駅 

富山駅
立山そば、ますのすし、特急の終着などで旅の雰囲気高く薫り、 地元の人に混じってよく見かける旅人によって、立山が浮かび上がるすがすがしい駅。 駅舎や横のビルは桃色に塗られ、親しみやすい軽い感じを装った駅。

呉羽駅
古い型のよく見られる木造駅舎に、なかなか多い客がその中の古さを何とも思わず、まるで今がその時代であるかのように、黙りこくって集っている駅。ホームからすでに富山東部の風景を感じられる駅。

小杉駅
古い噴水が射水の地名の気持ちよさを伝える駅。駅前に出るとまともな旅行者になった気がするような、どこかの代表駅。駅裏のショッピングゾーンが楽しさを演出する。

越中大門駅
火が通って白化したような木造の駅舎が、別の世界のとある町の入口として、かろうじて立ち残っているような駅。一方で最も、富山のとある町、を実感できる駅。

高岡駅
鉄道遺産めいた広大な構内を有する駅。この街の個性の強いところがいくらか現れている駅。駅ビルや地下街は近代化以後それっきりの風情を漂わせ今に至っている。

福岡駅
丈夫な木材の梁を用い、ガラスを張った高い三角屋根を支える、抜けるような気分の駅舎が建ついっぽう、駅構内はいやに北陸らしさを残し以前のままという駅。駅舎の展示や駅前風景から、町の誇りたる工芸技術を引き継いできたことが窺われる駅。

石動駅
おとぎ話の要素に取り巻かれる想像だけに、緑の古いタイルを貼った駅舎が確かな生活感を宿す駅。加越線の廃線の歴史や、貨物扱いの跡地などが生き生きしている駅。

倶利伽羅駅
因縁めいたものはないと断言しつつも、ちらちら何かが差しこんでくる駅。 花の添えられた通路がこの世のものとつかぬ橋掛かりのようだ。

西金沢駅
駅舎を出ても構内かと思わせる広い踏切のある、工場内の搬送場にあるかのような駅。 きらびやかな金沢駅を前にして、あっというほどの地元土着の駅と思わせるいっぽう、 いよいよ都市部に近づいたかとも思わせる駅。

野々市駅
地元の利用が多そうで重要な駅らしい感じが漂っている駅。特急の停車は関係ないこともあると感じられる。ホームや駅前の駅舎は新しくはないが、急ごしらえの雰囲気がある駅。

松任駅
朝顔の展示会、松任の列車整備場、など松任らしさがはっきり捉えられる周辺にある駅。 ホームの松や、影にしきりに育てられた瓢箪などが、駅の印象をかたち造った駅。

加賀笠間駅
加賀平野に広がる水田、白い木造駅舎、白い石を敷き詰めた駅前。 駅は植物や待合室が入念に手入れされ、俳諧を大切にする文化的な駅。 加賀らしい町に降り立った感慨が湧き出す駅。

美川駅
都市らしさと現代美術を表したいっぽう、白山や甍の民家が本来の美川を忘れさせない駅。 中は喫茶店や休憩施設が充実していて、ゆっくり休める。

小舞子駅
あちこちに松のある駅。駅舎からは北陸のとある住宅地が始まり、 茫洋が近くにあることを想わせる罅割れた転回場が迎えてくれる。

寺井駅
一切の装飾を捨て去った中堅の規模の駅舎がハンペンのように寝そべる駅。待合室は広く、座布団と本が置いてあり、木々の緑や静かな駅前通り、裏手の海浜に向かって広がる住宅地などが、全体は普段着の様相ながら、上質な暮らしを想わせた。

明峰駅
両白山地を望むように石板が宙に浮く、ホームのみの駅。 嘆願かなって造られた駅であることを壁画や石碑などの完成された形だけで表現する駅。

夜の明峰駅
幻想田野での一夜。加賀平野のただ中にて、日本海縦貫線の貨物や夜行の交直電気機関車が鼻に掛かったような電気音のすさまじい唸りで待合室を揺すぶる。

粟津駅
たいへん古い温泉地の名を冠する駅なものの、ふと裏手の工場に気付かされた駅。 暑かったので駅前の喫茶店のかき氷を食べたくなったけど我慢した駅。

動橋駅
広告がなく、ホームの正方敷石と高々とした上屋という、かつての整った駅の姿を今も残している駅。かつて北陸鉄道の駅が裏と表にあったが、表でさえ、その当時が嘘であったかのように、人影は偲ばれず、一般の家々が静まっている。なお現在プラットホームは嵩上げされたため、大幅に景観が変わっている。

加賀温泉駅
その名の通り温泉客の多い近年の駅。旅館やホテルに似せた内装にした箇所があり、遠来客を楽しませてくれる駅。元から街はなかった様相で、しゃなりしゃなりと人が歩いているのは駅舎前のみ。横に平和堂アルプラザがある。各四温泉地へはバスで。

大聖寺駅
ホームに賑わいなどはないが、駅舎つきホームにじかにある池が格式を感じさせ、駅舎内の図書館からは文化基準を感じさせる駅。かつての特急停車駅。

牛ノ谷駅
牛ノ谷峠近くの駅。山辺の集落のはずれにあり、短かな無人地帯を越したところにある。 山に沿って塀ばかりの北陸自動車道の響きや、森で見えぬゴルフ場の奇妙な音が、あたりを支配する。

細呂木駅
酒屋が二件あり、峠に入る前の最後の駅だと言いたげな無人駅。 低い山塊を前にして、みずみずしい田んぼが広がり、目に気持ち良い。

春江駅
福井郊外の様相の駅の一つだが、比較的大きめの木造駅舎が改装されつつも木の趣きを残しつつ堂々と座っている駅。いちおう福井空港の最寄り。

森田駅
ちょっと福井らしくないピンクの洋館風の駅。 駅名をはじめ、駅前も木造駅舎のある駅ではよくありそうなもので没個性が窺われたが、 福井の隣の駅だと思い直すと、福井とは違うんだと考える人のことが想われはじめる駅。

越前花堂駅
福井駅の手前にあって、かつ本線上ゆいいつ越前の名の付く駅。 白線だけのホーム、そして倉庫や草むらの廃物置き場などがあり、静かな時間の流れる駅。 いちおう無人駅。

大土呂駅
白塗りの木造駅。福井らしい風景の広がる駅。 南には文殊山の山塊が切り通しをつくっていて、嶺南への山越えを暗示する駅。

北鯖江駅
島式ホーム一本で、無人駅ながらも風格残る駅舎出入口が地平にある駅。 駅裏は工場が隣接する一方、駅前は静かなロータリーの松がおもしろい駅。 駅舎の部分レンガ積みが印象に残る。

鯖江駅
やや主要駅ながら、駅を出ると転回場を挟まず、すぐ主要道が横に流れる駅。 そのような駅前と橙色の駅名表示が、鯖江に来たことを妙に実感させてくれる駅。

武生駅
南越においてこの街の実直な強さ窺わせる駅。 駅構内は古きよきものが残される一方、駅の外は地平駅のままながら、 彫刻や街路樹も配して、機能的に整備しとおした風景が広がる。

王子保駅
準平原と小山による、嶺北南部特有ののんびりした感じ漂う中、地名の特異な当て字が印象深さを添える駅。干からびた石の駅と酒屋のたまにある町が駅前から始まる。日野山だけは高く、ハイキングで有名な駅。

南条駅
駅庭や構内転用地などから歴史があるはずの割りに、 ピンクのタイルの駅舎のため軽くすましてしまいそうな駅。 人出のある雰囲気ではないが、駐車場や駐輪所、駅前の広い通りなどから 見かけによらず利用者があると思われるような駅。

湯尾駅
針葉樹の里山が急峻で堆積平野がその間を埋め、今庄付近の流れを汲む雪国らしい駅。

今庄駅
国鉄風の堅い建物ながら、町の人が売店と出札を切り盛りする、たいへん温かい駅。 除雪基地であり、かつての機関区であったため、島式ホームが長大で、給水塔などが残る。 駅前も、遠くの山並みや融雪パイプなどから、雪国であることが随所に窺える。今庄宿も近く、そばは有名。


一年ぶりに今庄駅に降り立って
夏の3日間の旅の最後に訪れ、休憩を取った駅。今庄宿の写真展などを見ながら、氷菓で体を冷却する。一年前と較べ、変わってほしくないものが、変わっていなかった駅。


夜の今庄駅
長時間乗車を癒すべく下車。雪国の夏の夜は早くも虫鳴いて肌寒かった。

きらめきのみなとまち─敦賀駅、敦賀港駅をめぐり金ヶ崎宮から海を望む小旅行
  1.敦賀駅編
  2.港町・敦賀港駅・金ヶ崎城跡編
2006年8月15日、お盆真っ最中の盛夏に敦賀駅へ。 そして町を歩いて港まで出て貨物線の敦賀港駅へ行き、 金ヶ崎城跡まで登って若狭湾を見渡した。

新疋田駅と疋田の町
2006年5月下旬に新疋田駅に行き、 新疋田駅から敦賀駅に向かって町を歩いてきたときの記録。 新疋田駅のある町がどんな町か気になって仕方なく行ってみることにしたのだった。 敦賀駅まで歩くつもりだったもののそれは断念。

余呉駅
広々としたホームからは余呉湖が見え、周りは田んぼに囲まれ静かな駅。

木ノ本駅
国鉄時代の要素がホームにたくさん残る駅。 広めで天井の高い、涼やかな駅舎のある駅。現在は新駅舎が建っている。

長浜駅
あずき色と白色を基調とした駅舎のある駅。 北陸の駅らしさの中に都会駅の要素が溶け込んでいる駅。 現在は橋上駅に改築されている。

田村駅
かつて機関車付け替えのため構内が広く、 ホームが互い違いに配されて開放的な駅。 郊外らしいのんびりした風景に包まれている。

坂田駅
駅舎はなく改札小屋しかない無人駅だが、近くにくつろげる コミュニティハウスがあり、琵琶湖側には深い緑の畑が広がる駅。

のと鉄道

穴水駅
先に二方向に鉄路ありしが両線とも廃止せられた鉄道衰退の縮図の駅。終着時にはバス乗り換えの案内が流れる。駅舎は駅らしくなく、裏手の里山が能登終始平明たりしを朴訥に語る。

能登鹿島駅
構内そのものが桜の名所として名高いが、季節を過ぎると緑しかないような駅。七尾北湾に近く、駅にいながらにして海面が窺える。穴水までではもっとも海に近い駅。

西岸駅
構内の植栽や壁の青緑のせいで、何かと緑っぽい駅。道路を渡るとすぐ たおやかな七尾湾岸に出る。辺りは中くらいの集落で、近くに温泉施設あり。

能登中島駅
煉瓦の階段の上に木造の駅舎のある和洋混淆の気軽な駅。駅前は少し丘陵の迫る暗さがあるが、初夏の駅裏は花々が咲く。

笠師保駅
駅名が物語的で、七尾西湾に近い、ホーム一つに木造駅舎の、小さな駅。ひと気がなく、よく見ると駅舎の中もやや荒れ気味で、ホームから見える国道が、いまどういう時代であるかを知らせ、諦観させる駅。

田鶴浜駅
いきなり旧来のままの駅がこれからはじまるように感じられる駅。しかし昔の体裁ながら、構内は整然としていた。駅前には古い国道が走る。

七尾線

和倉温泉駅
駅前や駅は観光客のために大きめだが、構内が小さい駅。特急停車時以外は、地元の人の乗り降りが、細々と行われる感じのする駅。しかし朝夕はそれなりに多そうだ。能登島や、有名旅館の最寄駅。

七尾駅
能登半島きっての都市の代表駅。少しつんとしたものを感じる駅と街。構内には官舎がいくつか見られ、ヤードも広く、今も変わらず重要な駅。しかしホームに店などはなく、意外にそっけなくて、駅舎内もコンビニだけだった。しかしこの街では旅行していて困ることはなさそうだ。港町。

徳田駅
ホールふうの待合室を備えた新しい駅。このときホールはあまり活用されていなかった。裏手は古い倉庫や山林がほど近いが、駅前は集落が近く安心できる。しかし周囲は、線内ではもっとも寂しい部類の駅に入る。

能登二宮駅
ホーム一つの駅で、ホームからは半島ながら畑の広がるのが見渡せる。展示館造りの駅で、特産品などの展示物から、町の人々の意思を感じる駅。駅前には最近住宅ができたようだ。

良川駅
能登部と兄弟駅。コンクリート造りで官立風の一階建だが、実は集落型の駅。

能登部駅
羽咋から七尾間において、どうにか町らしい感じのする駅。中能登のよさを伝えるものが飾られている。陸屋根のコンクリート造りだが、商店街や車の通りとは無縁の駅。

金丸駅
能登上布など町の工芸品や、昔の写真を展示し、椅子に座って机に就くことができるよう取り計らわれている新しいギャラリーのある駅。トキの飛来地だったことが分かり、能登半島の大事な一面を伝える駅。

千路駅
駅前広場などもない集落型の駅。待合室が砂が上がりながらも床のようになっていて、廻しつけられた長椅子で休憩できる駅。

羽咋駅
口能登の気さくらしい都市を予感させる気取っところがない駅。駅から市街はやや離れている。

南羽咋駅
繊細な丘の地形の中にあり、全線中最もさびしげな駅だが、駅前を抜ければすぐに集落や国道のある駅。

敷浪駅
再び丘の中に入るものの目障りでなく、緑の美しい駅。

宝達駅
ここでは取り上げられるべき金鉱のあった宝達山や、天井川の宝達川が駅構内から見えるにもかかわらず、 それらがあまり存在感のない駅。いちじくが特産でワインを造っている町にある駅。

免田駅
津幡から来ると久しぶりに海側に平地が開ける気持ちよいところにある駅。 駅前もこれといってなく、平原に佇んでいるのを想わせる駅。

高松駅
口能登の丘陵地が最も美しく現れる駅。変わったことに、駅前を松と地面の水色で海を模している駅。駅は、例のごとく街と海辺から離れている。

横山駅
前後とも丘陵地の似たような風景が続いているただ中の駅。アスファルトの端を割って灌木が茂り、瀟洒でさえある駅だったが、詩情が夏の日差しに燃やしつくされていた駅。

宇野気駅
七尾線に入って初めの主要駅。新しい駅ではないが、駅前はすっきり整えられて路面の赤茶色だけが北陸の風景になっている駅。駅裏からは海側の丘陵地帯のはじまりを早速窺える駅。

能瀬駅
津幡から幾分広がりのあるところに出て、盛り土の新しい道路と並走しはじめたところにあるホームのみの住宅地のそばの駅。盛り土斜面の草々が、この先の丘陵地帯を端的に表しているような駅前の駅。

小浜線

東美浜駅
海から離れて、平野の終わりはじめる山の際にあるため、 海など見惚れることのない地の人の営みの感じられる駅。 ホームだけの駅ながら植栽が凝っている。ちなみに、この駅付近で、 近くの山で採れた青色硅石の輸送を行っていたことがあった。

美浜駅
旧官立風の駅。列車が来ない時間はもぬけの殻になる。 裏手に広がる水田平原と海の片鱗を見れば、もう海岸まで歩かざるを得なくなる駅。

気山駅
ホームだけの駅で、人の姿は少ないが、ひと気は多い駅。 ホームにいると新しい小さな住宅地が見渡せ、駅から出てどこかにある 見えない国道の音が響いている。

藤井駅
リアス式海岸のある若さにおいて豊かさを証明するかのごとく谷底平野の目に気持ちよく広がるところにある駅。三方市街が遠くにちょっと見える。

十村駅
駅名にふさわしく、駅舎や駅前商店に村らしいところがまずまず色濃く残っている駅。 周囲の駅に比べれば、正統な駅。

大鳥羽駅
農協と一緒になった簡単な駅ながらも、駅の周辺は地元の人にとって必要な機関が細々と集まった感じのするところ。 汽車時代からの駅。

若狭有田駅
瑣末な駅ながら、駅清掃し続けててくれた人に送られた賞状の金飾りが輝く駅。

上中駅
若狭を縦貫する丹後街道と近江の国へと繋がる若狭街道の追分におおよそ位置する駅。 JRバスはここを出ると若狭街道に入り、湖国への山越えを始める。町の建てた駅舎で、 その絡みの施設が入居する。褪紅色の入母屋風の大屋根が覚えやすい駅。

新平野駅
上中の街と小浜の街に挟まれた淋しげな経過地にある簡易な駅。

東小浜駅
贅の限りを尽くした公共施設を併設する駅。駅はおまけ。 これだけ大きな建築物で総瓦葺というのは見ていて気持ちもいいし思い切りもいい。

湖西線

西大津駅
北陸への道のつく旅情ある高架駅。さざなみ立つ湖の片鱗と対岸の草津の眺められ、比叡の裾野が印象深く、この先、湖水と山の旅になるのを想像させる。あたりには大規模公園やショッピングセンターやマンションがあり、移り住んでくる人の多そうな印象がある。

雄琴駅
北へ向かうトンネルを出るとみずうみの遠巻きにて淡やかに眺望せられる駅。ごくふつうの住宅街から湖畔へ下ると雄琴温泉へ、山手へ向かうと比叡山へ。

マキノ駅
かなり北に来たと思わせる駅を出ると、湖西らしい荒れ地的な緑の多さが駅前的に纏められている。緑地帯の広い静かな道を湖畔に歩けばマキノサニービーチへ。

永原駅
特色ある地下道とログハウスの駅舎の駅。湖畔は遠いがそこに向かって平原が伸び広がり、いろんな想像をさせる駅。

信越本線

黒姫駅
信濃黒姫山の裾にある駅。ほか野尻湖、戸隠高原など観光の拠点となる駅だが、静かですっかり落ちついていた。 腰折れ屋根の駅舎がおしゃれでかわいらしい。

関山駅
ペンション風の駅舎を持つ高原の峠の駅。かつてはスイッチバック有。爽やか。 途中下車して乳製品でも食べてみたい。

二本木駅
人に峠だと思わせる駅。木づくりの橋掛かりの欄干や地下道覆い、そして上屋の木の色が濃い。 出ると旧街道で、往時がなかなか偲ばれる。

妙高高原駅
雪国らしく、緑繁る山肌のスキイ場、広漠たるアスファルトの転回場があり、その季節に道端は雪捨て場に使われるのだろう。 申し訳程度に土産屋もあり、かつては人気を誇ったスキーのメッカのの一つだったの窺い知れる駅。

新井駅
近辺では高田と並ぶ主要駅。快速くびき野の発着駅ともなっていた。かつては特急も止まった重厚な駅であった雰囲気が残り、 海側からここまで来るといよいよ山に近づいた感じのする駅。

北新井駅
周囲は取り立ててここに駅ができた理由もわからぬほどだが、やや離れたロードサイドは多少賑わっているようだ。 将来はそちら側に出入り口ができてもいいと思えた。こんなところでの実りの田圃は一人旅のうたとなった。

脇野田駅
昔ながらの町があり、木造舎がその玄関口を果たしていたのが思われた。現在は新幹線の上越妙高駅に吸収されて存在しない。

南高田駅
学生の便も考えての駅だろうか。ホームと待合所のみの駅。近くにスーパーあり。

高田駅
上越の文化的拠点となる街の駅。大掛かりな張りぼての回廊屋根が特色。 豆腐のようなコンクリート舎は残り、これはこれでひとつの在り方を提示していた。

春日山駅
だいぶ前から改築の話出ているが、仮設のままの駅。周囲にこの地方を特色づけるものはなく、 すっきりとした郊外の様相である。

直江津駅
北陸的な響きでありながら、信州の影響を感じくない信越圏の駅。わりと大きな港街で見どころは多そう。駅弁あり。

黒井駅
直江津出でて海への期待の中現れる黒い駅。国鉄の色濃い貨物駅である。鯨波や笠島に目を向ける前に、 こんなひっそりとした駅に降りるのもよいだろう。周囲はこのあたりの一般的相貌である潟のある平野の感じがしている。 現在は橋上化された。

北条駅
今は集落型の駅。長岡に行く県道沿いにあるが交通量は少な目。 小さな駅だがまっすぐなホームや構内の規模がある程度あって、このあたりの典型的な駅らしい駅。 駅前に枯れた大きな駅庭池あり。

長鳥駅
峠駅。里山の裾の斜面にあり、ホームや階段がとても狭いことで知られている駅。山中にて人家少なし。 塚山峠のルートは走られなくなりつつあるらしくて、交通利用はとても少ないようだった。

新潟駅
北陸の雄 新潟の一大ターミナルにふさわしい規模と風景を持つ駅。そうでいながら、 本線からは外れた感じがあって、新潟県内だけのローカル街道を扱う一面も垣間見せ、 この都市の持つ孤城の特異さも窺わせている。

高山本線

西富山駅 

速星駅 

婦中鵜坂駅 

千里駅 

越中八尾駅 

東八尾駅 
富山平野の閉じられてのんびりした風景を山手にて堪能できるホームのみの駅。 旅行中下車する駅に一度くらいはこんな駅が入っていてもよさそうだった。 あたりは何もない。滞在目安時間30分。

笹津駅 

楡原駅 
ロマンティークな名を持つ駅。朝の悄然とした空気が似合う。 実際は村役場の近くの駅。駅前は山の国道が寂しく高山へと向かっている。

猪谷駅 
乗換で有名な駅だが、鉱物の輸送こそもうないものの、戦前の雰囲気をいまだに保っていて、 貴重な駅と駅構内。一度は下車したい駅。

関西本線

亀山駅
ギリシャ建築風の柱と扇形の明り取り窓のある洋風建築の建物。 駅前は静かで巨大なロータリーがあり、駅前の松本屋旅館のビルが印象に残る。

関駅
鉄筋コンクリートの日本のお城風のデザインの建物。 駅前を国道1号線が走りぬけ、保存地区の関宿にとても近い駅。

加太駅
駅舎内にやさしい薄みどりに塗られた長椅子のあるさわやかな駅。 名阪国道の喧騒が静かにこだまして聞こえる。

柘植駅
何もないだけにか、一度は降り立ちたいと思う駅。乗り換え町。

新堂駅
駅舎は古いものが存置されているも前後に比して新しい風の入る駅。裏には非名阪が親しくも喧騒はほどほどに、トレーラーが休み、遠くにスーパーが見えている。

佐那具駅
平然と汽車時代を淡泊に伝えている駅。少し歩けば想像もできなかった青々とした川に石橋が架かり、誰が故郷を思わざるの駅。

伊賀上野駅
上野市街からは遠く離れ、町の人の本格的な別離の舞台となることもありそうなのを感じさせる駅。駅舎内、駅前はさすがに広めなのに、どこも素朴で、ぎゅっと情感詰まった上野市街から離れていることを感じさせた駅。

伊賀上野駅に再び降り立って
前回夏に訪れたのを、今回は真冬に。街から離れているのに人の動きは少しはあって 、のんびりしたお昼の贅沢な時間が流れる。

島ヶ原駅
橙の光のあふれる夏の夕方、日本の村の駅らしい瓦屋根のどっしりした島ヶ原駅へ。 近年リニューアルされ、格段によくなった駅。

月ヶ瀬口駅
よもを山に囲われし汽車時代に大堰堤の駅。駅から堰堤を下り切ると、盛り土をくぐるための旧来からの石積みのトンネルがある。宣伝の月ヶ瀬梅林はここからかなり遠い。

月ヶ瀬口駅に再び降り立って
霧やがて晴れ渡り全山紅葉の景観俯瞰せられた月ヶ瀬口。

大河原駅
山あいの広い谷に作られた、長大なホームを有する駅。 すぐ近くに木津川がゆうゆうと流れる駅。

笠置駅
桜も有名だが、紅葉は特にきれいな駅。じっとりとしたモルタル塗りの駅舎が 碑の散在する駅前とともに、ことのほか深い吟味をさせてくれるところ。 笠置渓谷の傍に位置する情緒横溢するいにしえの町が山影にひっそりと連なる。

木津駅
四方向から線路の集う乗り換え駅。しかし駅舎は小さな木造のものがあるきりなのに心落ち着く駅。裏手にある、近くの山裾まで広がった薄い棚田がホームからの風景として印象に残った。現在は橋上駅に建て替わり、裏手も宅地化が進んでいて、旧景はほとんど偲ばれない。

草津線

油日駅
草津線でも山の分岐に近くいかにもふさわしい感じで無人駅ということになっているなと思って行ったら、実は町のおじさんが詰めていた駅。甲を象った門を持つ擬古様式の洗練された新しい木造の建物。待合室が広く清潔で気持ちよい駅。

寺庄駅
プロック積みの小屋の駅ながら駅員が詰め遠方までの切符を買い求める客に対応していた駅。 駅前も駅らしさにはもの足らないが、さっぱりしていてほかの駅への旅をいざない、冬の透徹した空気が印象に残った駅。

甲南駅
微かな町と塾のある駅。目深な入母屋が目立たずにしかしどっしりと佇む。駅裏の丘陵地帯に大規模住宅地のあるのが知られている。

貴生川駅
整理された乗換駅。市街はなく、枯草で薄茶けた郊外の一端の様相。さらにひと山を越える信楽線か、 水口市街に向かう近江鉄道線へ。

三雲駅
旧街道の雰囲気が駅前に強く表れていてる駅。広々とした野洲川や魅惑的な国道一号が近い駅。

甲西駅
山々に囲まれた流域の広漠として明るく焼けたところにある駅。風が気持ちよかった。 徒歩数分で国道一号、スーパー、飲食店などあり。

石部駅
石部宿があるとのこと。宿場の予感を間接的に形象化で、 それを知らないままでいたとしても駅旅として通用することを感得させた駅。

手原駅
草津郊外の駅で、周囲に新しい会社や工場もできていると聞く駅。栗東市の市役所の最寄り駅。 これからの発展を見越してか駅は随分と立派なものが建てられている。

桜井線

京終駅
薄桃色に塗られた木造駅舎のある駅。無人駅だが車両留置場があり、構内が広い駅。 両ホームは地下道で結ばれている。

帯解駅
出入口に妻屋根を取り付けず、庇を巡らせたさっぱりした木造駅舎のある駅。 すぐ近くに安産求子の帯解寺がある駅。天理方面には奈良盆地らしい田園風景が広がる。

櫟本駅
横長の大きな木造駅舎が石垣の上にある駅。 帯解方面にはたいへん気持ちのよい奈良盆地がひたすら広がる。

天理駅
昔からの高架駅。天理教の臨時列車が発着し、 団体専用改札口がある。駅のそこかしこに古くからの高架駅を示す 箇所が見受けられる一方、駅前は壮麗に整備されている。

長柄駅
ホームが一つと木造風の改札所のある駅。 ホームに沿って桜並木がある駅。

柳本駅
蔵のデザインに改装された木造駅舎。 戦前の天理柳本飛行場に近い駅。

巻向駅
ブロック積みの簡単な駅舎のある駅。 古墳が多い纏向遺跡のただなかにある駅。 その季節にはホームの桜並みが美しい。

桜井駅
小さな三角屋根が特徴の新しく明るい橋上駅。 駅前は再開発された風景とそうでない風景が混在する。 近鉄は高架駅で横長の箱型駅舎。 一階コンコースにはささやかな店が入り、街の人たちの生活が想われる駅。

香久山駅
補修の繰り返された木造駅舎がある駅。 ホームの植え込みの豊かさが陰を作り、無人駅の年月を語っている。

畝傍駅
かつて橿原神宮への最寄駅で、皇族の参詣を考えて造られた明治時代の木造駅。 それでも現代の利用になお応えている駅。

紀勢本線

道成寺駅
和佐駅
稲原駅
印南駅
切目駅
岩代駅
南部駅
芳養駅
紀伊田辺駅
朝来駅
椿駅
紀伊日置駅
紀伊富田駅
和深駅
見老津駅
江住駅
田子駅
紀伊浦神駅
紀伊田原駅
湯川駅
下里駅
紀伊天満駅
宇久井駅
紀伊佐野駅
三輪崎駅
新宮駅
阿田和駅
紀伊市木駅
神志山駅
夜の神志山駅
賀田駅
新鹿駅
波田須駅
三木里駅
大曽根浦駅
雪の加太越え

一身田駅
高田本山前を意識した、白壁と黒い柱と屋根瓦の古風でどっしりとした横長の駅舎をもつ駅。 両ホームは地下道で結ばれ、跨線橋のないことが概観に大きく寄与している駅。

津駅
3階建てで横長の大きな駅舎。 1階に改札と駅そば「汽笛屋」があり、 2,3階はCHUM(チャム)というショッピングゾーンになっている駅。 駅の西と東は地下道、跨線橋、改札内の連絡通路で結ばれる駅。

阿漕駅
かつては貨物輸送や少し離れた所にあった中勢鉄道の阿漕駅の乗換駅として賑わったと言われる駅。 当時の繁栄がいたく偲ばれる駅。

六軒駅
広々とした田に囲まれる簡易な駅。伊勢街道の古い町並みに近い駅。 近くの踏み切り脇には六軒事故の慰霊碑が立つ。

松阪駅
古くも広い駅舎内にKioskと駅弁屋、駅そばのある駅。 薄緑の上屋の柱の並びも美しい駅。

多気駅
使われ方の遷り変わりがはっきり残る古めかしいホームのある駅。 薄緑の壁と水色の屋根の軽そうなつくりの古い駅舎が親しみやすい駅。

相可駅
貨車駅ながら、裏にはニュータウンがあり、表からは街が近い駅。 下り線がはがされ使われなくなったホームの向こうに広い貨物側線跡が残る。

佐奈駅
低い山々と果樹園に、国道と住宅の調和する駅。 駅前の敷地を抜けると、細道に古い住宅が軒を連ねる。

栃原駅
新しいコンクリート造りのデザインの凝った簡易駅舎。 簡易駅ながらも大きくがっちりした造り。ホームからは町名を冠した大台茶の茶畑が見られる。

参宮線

伊勢市駅
広大な伊勢車両区を有する駅。近鉄との共同駅で、長い跨線橋が両構内を結ぶ。 近鉄の駅舎は小さな民家のよう。JRの駅舎は二階建ての横に短い建物で、 二階部分のミラーガラスが駅舎デザインに新しい風を吹き込んでいる。 駅前は観光地の雰囲気に包まれている。

池の浦シーサイド駅
海岸駅。干潟が近く、静かな入り江と遠くの半島の緑が美しい駅。臨時駅。

鳥羽駅
JRには、小さいながらも、 ステンレスの丸柱や明り取り窓を取り入れたリゾート風デザインの駅舎があり、 近鉄には広いコンコースと海の見える広い待合所を持つ駅舎のある、JRと近鉄の共同駅。 JRは終着だが、近鉄はさらに賢島まで鉄路を伸ばす。

和歌山線

吉野口駅
木造で横長の堂々とした駅舎のある駅。 ホームや駅舎には派手なものがまったくなく、山々に囲まれて たいんに落ち着いた雰囲気の乗換駅。

北宇智駅
金剛山地の裾野にある駅。スイッチバックがあり、電化の似合わない駅。 周辺には古い住宅地があり、少し歩けば交通量の多い国道42号線に出られる。

北宇智駅 - スイッチバックを再び訪れて
一気に春めいた3月初め、北宇智の町と再びスイッチバックを訪れて。 北宇智の名のつくものを探し、町歩き。春光の中での元鉄道員と話が思い出深い来訪記。

五条駅
3線構造でヤードもついた昔ながらの小さめの主要駅。 構内の随所に時代が語られている駅。 駅舎は木造駅舎にコンクリート造りの四角い建造物が入り込んでいて珍しい。

大和二見駅
白塗りの木造の駅舎のある駅。 上り線の引きはがしや南和鉄道の廃線跡など見所のある駅。 駅は国道脇に入った所にあり、多少賑わいが残る。

下兵庫駅
ホームだけの駅。待合所は荒れているが、階段を降りると新築物件が並ぶ駅。 春には桜並木が美しい。

紀伊山田駅
掘割りの中にある駅。斜面を斜めに横切る階段を上っていくと、 交通量の多い国道24号が走っている駅。

高野口駅
駅舎内が線内のほかの駅に比べて十分よく手入れされている駅。 島式ホームは上屋全体が待合所のようになっていて、木枠のガラス窓まで入っている駅。 雨引山の眺望が気持ちよい。

中飯降駅
開放的な掘割りの駅。構内両端に変わった橋が架かり、 桜、蘇鉄、藤棚などが植えられている駅。 ホームから坂を上ると和歌山らしい樹園帯の山がよく見える。

妙寺駅
赤い柱、緑の屋根の駅舎が忘れられない駅。 駅から出ると迎えてくれる簡素なゲートが、 とある小さな町に降り立ったのだ、という感慨をもたらしてくれる駅。

大谷駅
駅の周りが果樹園で、すぐ後ろには丘。 遠くの山並みも優しく、周辺は驚くほど静かな駅。

西笠田駅
紀ノ川がとうとうと流れゆく一方、 川上にはすばらしい妹山の風景が見られる駅。

名手駅
ストロベリーアイス色の長いすが印象に残る駅。 駅舎内にはカップ式自販機もあり、明るく楽しい雰囲気。 駅前は静かで、ロータリーにはおびただしい数の自転車が群がっている。

粉河駅
ホームが龍門山を背景にした舞台となっている駅。 主要駅で、灰色のコンクリートの駅舎が、 一から整備しなおした駅前に佇む駅。

紀伊長田駅
ホームだけの駅。ホームの前には桃の果樹園、ホームに沿って桜の並木。 すぐ近くに長田観音がある。

打田駅
赤い屋根瓦の小さな駅舎のある駅。 駅前には昔からの商店がいくらか軒を連ねているものの、 お昼は静寂に包まれている駅。

下井阪駅
畑の向こうに国道24号の大通りが感じられる駅。 ホームだけの駅ながら、ホームには自動販売機が置かれ、 待合所の椅子には敷物がしかれている駅。

岩出駅
灰黄緑の駅。和歌山線の主要駅で、 駅前は雑然とした昔の体裁が活きている駅。

船戸駅
駅舎内は壁が汚れながらも、観葉植物とイギリス風の長椅子のある駅。 狭い駅前にある小さなタクシー事務所と、その脇から伸びる細い停車場線が印象に残る駅。

紀伊小倉駅
駅舎はないものの、海の絵が描かれた大きな開放式待合所のある駅。 あたりは畑と住宅地だけが広がる。

布施屋駅
無人駅で駅舎内は汚れが目立つものの、 特徴ある駅名と、品があり存在感のある駅舎が忘れられない駅。

千旦駅
駅に近くに自動車通行可能な道のない駅。 すっかり畑地に囲まれているホームだけの駅。

東海道本線

米原駅
北陸線と東海道線の乗り換え客によって、独特の乗り換え雰囲気の作られる駅。 北陸線のはじまりになる駅。

篠原駅
中山道を行く鉄道線のエアポケット。近江東原とその時間のしじまを昼も夕も感じられる駅。

守山駅
瞬きのような賑やかさがあって、一見落ち着かなさげな郊外都市の駅かなと思うが、 田畑ばかりだったころの静かで落ち着いた通奏低音が流れていて、住みよい街であるのが推し量られる駅。 湖北へ向かう旅情もある。

大津駅
丘の上にある駅。 駅前は爽やかな小都市で、琵琶湖の水が下方に垣間見える駅。

灘駅
駅前には木々が多く、ファンライトやコンソールの付いたお洒落な白い壁の駅舎。 駅の中にはパンダのいる王子動物園に近いため、パンダをあしらった掲示物が多く置かれている。

三ノ宮駅
関西三都の一翼を担う、利用者のたいへん多い大きな駅。 東海道本線最後の大都市をホームから眺められる駅。

山陽本線

須磨駅
駅の裏側に浜辺が直結した駅。都市のすぐ近くにある海辺に近い駅。 駅の表側には山陽道が走り、山陽電鉄の須磨駅がある。

加古川線

厄神駅
静かな集落の中に突如として現れた周りに比べれば巨大な橋上駅。 人っ子ひとりいないコンコースが山陽本線の各駅の賑わいを欲している。

市場駅
最近の木造のコミュニティハウス駅舎だが、裏にも表とまったく同じ駅舎がある贅沢な駅。 外との間口が広く、明るくて開放感がある駅。駅は新しくなったいっぽう、駅前は変わらぬ集落となっている。コミュニティバスで温浴施設に行ける。

小野町駅
コミュニティハウスに気負わず組み込まれた時計塔が、 この駅前にどうあってほしいと思っているのか考えてしまう駅。そば屋を併設。

三木鉄道(三木線)

国包駅
まだ美嚢川に沿わず三木線の本領発揮しないうちに現れる旧未来的な白塗り石造りの小さな駅。中は荒廃を尽くす。

宗佐駅
とある旧来からの集落の中にあるのに、ホームの端からは平野やなだらかな山の眺望が利く駅。緑の上を渡ってくる風が感じられ、思い出の中で初夏と結びついた駅。

下石野駅
盛り土への葉影の階段をのぼりつめると、美嚢川ではなく、三木線が流れている駅。 薄いと思われる堀割が鉄道の優越を感じさせる駅。

石野駅
遥かなる播州平野と緑の蛇たる美嚢川堤防の風景のある駅。 木造駅だが造りがどれも小さく、今という時代との違いが明確にわかる駅。

西這田駅
駅を出ると三木線の中で最も開放感のある駅。その畑にいろいろな想像が浮かび上がる駅。

別所駅
駅前が民家の裏手そのもののような駅。けれども木造駅舎の立っている駅。 建物は外観も中も、石野駅とよくとても似ているお揃いの駅。

高木駅
高架道をまっすぐ くぐって列車がやってくる駅。防音壁に隠されたそんな道の架かるのが見えるゆえに、遠出の第一歩となりそうなのが想われる駅。

三木駅
駅舎内の多くの古い広告で、すっかり前に国鉄を離れたとわかる駅。 駅前は往来頻繁な国道に背を向け、広場で時代の移り変わりを静かに謳っている。

山陰本線

高津駅
綾部と福知山という都市間で、田圃ばかりで道路もすっかり経過地の顔をしているというところにある、プラットホームだけの簡素な駅。一見すると、ごくごくありふれたところで何もなく、困惑してしまう。付近に飲料自販機なし。

豊岡駅
機関区があり、峠越えや餘部鉄橋通過の任務を担った誇りを感じさせる駅。駅前からさっそくはじまる街の顔を、装飾のない洋館風の駅舎が務める。現在は建て替え済み。

竹野駅
竹野の季節は夏にあり。海への案内板や水色の木柱がえもいわれぬ夏の雰囲気を醸し出している駅。駅舎は100年前のもの。

佐津駅
竹野より少し知名度が落ちるだけに、山陰での個人的な思い出の醸成に向いている駅。 冬季は一部特急が停車し、カニのシーズンを迎える。

香住駅
この辺りでは大きな駅なものの駅前はすっかり静まって、たまに店が開いている。 駅前広場と駅の外観は数十年前の意匠を配しているが、それでいてきちっと端然としている駅。

鎧駅
断崖の駅、小径を下ると汀の集落へ。波穏やかで岩噛まず。

餘部駅
但馬國における山陰線の極北。駅ある高所鉄橋の袂へは峰の中の曲がりくねった道を経て。

浜坂駅
分岐はないものの乗り換え駅で、山陰線を旅する者でそのときどきに賑わう駅。米田商店の駅弁は有名。 駅前や街は、ときおり人通りがあり、情緒も温存されているも、 必要に応じて適切に新しい施設も入れられていて、その街の平衡感覚を感じる街。

居組駅
県境にあるひっそりとした駅。ひと気もなく、立派な駅庭と、かなり古びた木造舎が暮れ残っていて、そぞろに涼感がある駅。海ばかりとらわれがちな山陰線の下車旅の思い出に、山椒のような薬味を残す駅。

東浜駅
陳情駅で、今は一昔前のベトンのものが建っている。 但馬が終わり、開けた山陰を予言するような構内のある駅。 丘を下ったところが大海浜で、すぐに山陰特有の宝玉の海を眼で味わうことができる駅。

岩美駅
このあたりに於ける主要駅なものの、今も木造舎がその役目を担っている駅。 駅前も裏も属性は山。でも浦富海岸の最寄駅。

鳥取駅
新幹線が来てもおかしくないと いい切れる立派な高架駅。すでに建物内には時代性と地方性が涵養されている駅。コンコースは米子、松江を抜いて山陰一の規模を有す。旅人を街の見学や砂丘へと活躍している駅。

土讃線

六反地駅
山林と田んぼと宅地が近い、ホームだけの駅。いかにも、ただ途中に作った駅。 国道に出ても自動車が急ぎ足で通過している。

影野駅
離れて山林に挟まれたところにあり、盛んな貨物取り扱いが偲ばれる駅。 あたりには影野の集落があり、少し歩いたところには国道が寂しく通っている。

安和駅
太平洋を見晴るかす駅。椰子などの南国植物が見られる一方、 枕木が立ち並び、駅前広場が未舗装など、 荒涼とした雰囲気がそこはかとなく支配している駅。

須崎駅
海辺の駅のはずなのに、山に囲まれているようにしか見えない駅。 列車の停泊やヤード跡があり、このあたりきっての旗艦駅を窺がわせる駅。 駅前にはからっぽの商店街が軒を連ねる。

大間駅
民家に挟まれた、錆色の目に付くホーム1つだけの駅。 津波水門が見え海が近く、商業施設の立ち並ぶ国道がすぐそこにある明るい駅。

多ノ郷駅
商店の散在する古く静かな駅前通のある、とある町の駅。 駅表のカイヅカイブキと赤丸ポストがかわいらしい駅。 駅裏はひと気が皆無のものの、びしっと整備され、 向こうには須崎らしい海岸沿いの山が見える。

吾桑駅
山裾にあり高いところにあるのが感じられる静かな駅。 駅前を下りていくとトンネル脇に出て、道路と山里の風景が広がる。

西佐川駅
土佐加茂から峠を越えてはじめて停車する、山と小さな集落を展望できる、広がりを感じられる駅。塗装の純木造の跨線橋が残り、驚かされる駅。

日下駅
仁淀川を渡り、いよいよ山がちなになりはじめたところにある駅。擬古風の白壁の駅舎の建ち、高知県初の鉄道の終着駅を記念した木が立つ駅。駅前広場を抜けると昔ながらの国道が走り抜けている。

波川駅
鎌田用水すぐそばにある、ホームだけの駅。三種ある駐輪所のうち、 古い小屋が駅舎に見えてくる駅。

伊野駅
瓦屋根を二重に被せた特徴のある、新しい感じの駅。 多くの販売機とKioskのある、街の駅。少し歩けば路面電車が通り、 伊野駅前電停に行き着く。

高知駅
主に2階建ての白い駅舎のある、昔のままの代表駅。 随所に国鉄時代の案内板が残り、駅名表示の黄色のサインが忘れにくい駅。 現在は高架化されている。

新改駅
少々不気味な駅。しかしやや荒廃したゆえにこそ、 立地のゆえ駅のありがたさが直接伝わってくる駅。

大杉駅
構内はあたりの駅と変わらない小規模ながら、 駅舎は杉風呂の空気、売店、待合室があり、地元の自慢の駅。 それがかなり前面に出て、少し気後れする駅。

土佐穴内駅
国道を対岸に譲り、家のない静かな細道の通う駅前、 そして秀峰の片鱗が、よいところに来た手ごたえを感じさせる駅。 近くには川の恵みの伝わってくる渓流やさささやかな集落、そして 美しい山が見え、歩いて楽しい。

大田口駅
このあたりにしては土地に余裕が感じられる駅。 山が少しばかり気持ちよく、ホームから眺められる。

豊永駅
渓谷地の、集落のある河畔にある駅。 簡易委託ながら窓口も現役で、 概観も町の顔として十分務まっているログハウスふうの駅舎のある駅。 国道沿いに時間を過ごせそう資料館や食堂がいくつかあり、町が感じられる。

土佐岩原駅
渓谷から少し離れて山沿いにある、錆びれり苔むしたりしている駅。 あたりは山肌を開墾した寒村が点在する。

佃駅
土讃線から辿ってくればどちらからでも山を抜けて小休止となる風景をもつ駅。 ここから吉野川の海に向かうにつれて広がる谷底平野がはじまる。

鹿児島本線

折尾駅
昔の立体交差駅でレンガ積みがあちらこちらに見られる駅。 一方、利用客の多い現代にも合うよう、精一杯の改修が多く施されている。 駅前は隅々にまで九州らしい賑やかさが浸潤する。

福間駅
街の端に、古風なのに今にも通ずるさっぱりしたデザインの大型駅舎が坐す駅。 木組みの上屋やかしわそばの店など九州の大切らしいものを含む駅。現在はガラスの入った大きな駅舎に改築されている。

鳥栖駅
ようやっと九州に帰った、と思わせるようなプラットホームのある駅。 明治以来の装飾のある木造駅舎が傷みながらも都市駅として当たり前のように使われている駅。自由通路の陸橋が気持ちよい。

久留米駅
有名な地名の駅に下車したと思った途端、くるめぇとの響きが聞こえ、いっそうその気にさせた駅。扉がまったくなく駅舎内は外の空気で、また少しも飾らない駅のため、大きな駅であるが質実的に使われているような感じの駅。

瀬高駅
コンクリートの主要駅ながら、雉ぐるま静かにたたずみ、 ここが故郷の人々の笑い響く駅。 落葉樹の商店通りからは街の暮らしが浮かび上がる。

南瀬高駅
透明な簡易駅舎が、時々刻々たる空模様を眺めさせ、夕べには建物そのものがランタンになり、黙りこくって帰ってくる地元の人々を迎え入れる駅。駅舎やお手洗いが当局の一存で簡素にされているかのようなことが、ここにも必要最低限に暮らしていく営みが、どこかにあるのだという想いと重なった駅。

銀水駅
この駅止まりの列車があるとは思えないような途中の駅で、板張りの駅舎のある駅。 列車到着のたびに外に出て駅員がきびきび対応し、中ではささやかに菓子などを売るが、 駅舎の壁のいつもの板の目は睨まれるように鋭く、現実らしいものが伝った駅。

大牟田駅
大牟田が昔から栄えた街であることを駅で以っても体現しているような駅。 使われなくなった貨物ヤードや、国鉄の駅名標などが当たり前のように鎮座する駅。

荒尾駅
貨物の歴史がそのままの形の駐車場で語られる駅。 駅前がコンクリート舗装になっていて、何かが力強かったことが想われる駅。

大野下駅
川のようなすすきの流れと、とある一集落を配するあたりの寂しいところにある駅。 戦前からの厳たる木造の駅がそんなところにおいて誰もを旅人たらしめる駅。

熊本駅
ホームに駅弁屋などが並ぶ一方、ホームの上の設備と人影の少なさや、駅前の街からして基幹駅としてはどこか物足りない駅。しかし駅前や、駅舎内は狭く感じるほど人が多く行き来していて、市街地への移動の起点や駅商業施設で賑わっているように取れる駅。故郷の駅としてわかりやすく表象の役を務める洋城風の駅舎が旅行者やここの人の記憶に残る駅。

夜の千丁駅
その名前や画一的なイ草畑から怪談じみた原野が思い浮かぶ駅。 小さいコンクリートの密な駅舎があり、地元の人しか使わなさそうな駅。

三角線

三角駅
天草の人々への想いがたやすく膨らむ、洋館風の建物のある外向きの駅。 中の多くのソファが、普段とは違うことがはじまるのを感じた人々のいたことを感じさせる駅。駅前の、横にばかり長い階段を下りて歩くと、三角港へ。

網田駅
張りつめた赤い瓦屋根、山の深い緑、しかしここまでの車窓から、下方の海の空気を宿し、 海の想像浮かび上がる駅。

筑豊本線

奥洞海駅
何かの入場施設のようなゲートふうの駅で、間接的に土地の広がりを 察知できる駅。近くにあるのは、洞海湾に臨む若松競艇場だった。

藤ノ木駅
単子葉類ばかりの鉢植えや、床面に折尾方面とおおざっぱに書かれた荒い感じのホームが、港に近づいていることを思わせる駅。駅前は広い国道が通り、自家用車から大型トラックまで走り飛ばしている。

直方駅
ホームの上屋も駅舎も古いのにすっきりとしていて美人型の駅。 外れのためか人通りが少ないが、直方の商店街などがはじまっている。

日豊本線

立石駅
廃の興味に入る始まりとなる駅。すたれた広い構内、近代的で規模もある駅舎にもかかわらず無人であることなどに、冒険心や不思議さが募り夢中にさせる駅。

日出駅
駅が埋め立ての港湾の前にありつつ、盛り土上にあるがために、かつての貨物線の推理をさせる駅。盛り土という地形上、過去がわからないほど一新されることを自然に免れて、ぱっと見、新しいタイプの駅や駅前だと捉えらさせるそれぞれの要素は、実は旧態からの変化に巧みに応じてのものであった駅。

暘谷駅
駅はホームと駅員小屋だけに、隣の日出と合わせて滲むように明るいこの駅名の印象が、駅の印象になる駅。日出町の中心部や、暘谷城址など主な名所に近い駅。

豊後豊岡駅
駅員のもてなしの飾りつけであふれる木造駅舎のある駅。ホームや跨線橋からの豊予海峡の眺めや、そこを渡って来る風が、春はすばらしく、現実的な形で動脈国道9号が進みゆく旅の爽快さを添える駅。

西大分駅
貨物の扱いの頻繁な駅に、忘れ去られたように木造駅舎がある駅。トレーラーが入るためだけで、ほとんど通りのない駅からの広い道を歩き出すと、ほどなくして大動脈の国道2号に出合い、お洒落な港の風情漂う大分港にすぐ出られる駅。

大分駅
今も昔も一大旗艦駅であるものの、駅構内ほぼ全体が放置されて今まで残ってきたかのような駅。雰囲気を変えるためかホームの奇抜な置物や鮮やかな色の売店が設置されているも、古びきった印象には太刀打ちできないほどとなっている。駅ビルもまた旧来のものだが、多くの飲食店が入っていて、駅で時間を過ごすことができるようにされていた。椰子とビルの駅前の街の様相は壮観で、旅行者を大分に来た気にさせる駅。

下ノ江駅
そこはかとなく寂しさを感じていたら、廃じみた駅舎があり、 心霊事故のあったのを知らされた駅。いつも駅を使う人々が駅舎を通らなくなっていたことを知り、 漠とした不安を感じさせられた駅。

熊崎駅
小さな駅舎内は白壁と木柱で時計かかる、学生が入れば熱気を感じそうな駅。 駅前はつまらなく川流れているが、それだけに誰かがそんなのを蹴飛ばしていつか故郷を 出ることが思い浮かぶ駅。

上臼杵駅
第一級の純木造駅舎のある駅。基準高き人々の住まうところにおいてのみ存続せられるものと思われるような駅。しかし駅舎の力が強すぎて、逆に駅に拘ることの意味を投げかける駅。

豊肥本線

肥後大津駅
この先にある大分が熊本とは別天地だけに、本数著しく減じるのが覚悟やこの先の貴重さをよけいに感じさせる駅。駅舎は元は古いはずだが改装で押し隠し、中は喫茶風の要素が配されていた駅。

津軽線

蟹田駅
津軽線きっての主要駅にふさわしく飾り気のない大振りな木造が静かに鎮座する駅。 しかしながら歩き出ると、こじんまりした街が窺われるという、蝦夷行の特急の本州最後の停車駅。海峡線が開通し、乗務員の交代も行われるが、設備は目立たず、昔からのものを使い、津軽線時代がいまだ色濃い駅。

津軽二股駅
海峡線の項の 津軽二股駅・津軽今別駅に採録。

東北本線

青森駅
行き止まりでありながら尖端に控える港によりさらに多方面への旅を続けられる予感をさせてくれる駅。 郷土の強い香りや駅前の華やかな商店街の始まるは最北の殷賑なり。

函館本線

函館駅
かつては連絡船や貨物輸送でまさしく宏大の構内を有していたが、いまは小ぶりにまとめられ、ガラスの煌びやかさと爽快さ感じられるお洒落な駅舎の建つ駅。中では食事処、土産物屋と定番なのに飽きさせない造り。駅付近は海近いものの波止場の情感は意外に乏しい。市電走る商店街は内地的の香りが溢れている。

五稜郭駅
貨物の駅の趣き。電器屋近し。こんなそっけないところでも紫の山がこの地の奥行きを感じさせる。

大中山駅
名に反して郊外の駅。国道の松も北海道の歴史の一つ。木造舎の夥しい鉛筆落書きが学生の寂しさを想わせる駅。

渡島大野駅
緑広々と広がる気持ちよい駅。風が強い。函館からなだらかに上昇した平地はここでいったん終わり峠を迎える。

仁山駅
駅を出たらさっそく下り坂、函館の街かすかに遠望せる峠の駅。ひと気が少ない駅。 仁山高原スキー場の最寄で、温浴施設が駅のすぐ前にある。

大沼駅
人の動きのない分岐駅。古びた駅ながら内観がきれい。駅前はちょっと荒涼としている。 このときは少し離れたところにコンビニがあったが、いつまであるか…。

鹿部駅
高貴な森を控え、小高い裾野に立地しているのが感じられる駅。静かで自然の気高い雰囲気を壊すものは何一つなく、赤い屋根の大振りな木造舎が霞の中に立ちつくしている。周りは人家乏しく少なくひと気が少ない。にもかかわらずおそらく砂原支線内でもっとも乗降客が多いが、すでに無人で、その感触は得られない。地の人がたいそう手入れされていて、とても過ごしやすく、温かみも感じる駅。

渡島砂原駅 
支線名に取られたが今は無人、未舗装の広場も木造の建物も汽車時代を彷彿とさせる駅。 焼けた駒ヶ岳と海岸へなだらかに下る斜面が骨格を雄勁に描く。

渡島沼尻駅 
森に包まれた駅。かつての入植者の息吹の宿っているしんみりした駅。 付近何もないため要注意。

江差線

七重浜駅
スカイブルーの記憶色の駅。けれども取り壊されればはっきり憶えていなさそうな駅。 七重浜までは割と歩かねばならない。

東久根別駅
すぐ前にある一切の装飾を排した団地と付近の住宅地のために、 単線に数十年前しつらえられた貨車駅。ここの根を下ろす不安を朗らかに唄うように 永遠の仮設の装いの駅。内部は貨車駅にしては充実している。

久根別駅
函館山もはっきりと見え、ロードサイド店が賑やかなものの、駅舎は凝り固まったように古く、細道に入れば未舗装プロパンガスの風景のある近辺の駅。

清川口駅
道内らしいパネルで覆ったような家々のある住宅地と、公共施設のいくつかある、静かな落ち着いた立地の駅。店ないも駅舎内に売店あり。終了時間注意。

上磯駅
ここから函館に向けては近郊の様相。上磯もすでに工業の風景を織りこみ、市街を期待してしまうもまだまだ地の人が主に使う橋上駅。

茂辺地駅
無人にでこれ以南と同様の簡素な駅なものの、 その中ではやや大きさを感じる駅。住宅地も広いものとなっている。

釜谷駅
周囲はこの辺の駅と似たようなものの、ホームでこの地方の民家とにび色の海を眺めていると、 ほんのり渺茫とした寂しさを感じさせる駅。

札苅駅
海辺に出ると漁具が積まれ、飾り気のない北海道の一面を 静かに堪能できる駅。海面に浮かぶ雪渓の山も気持ちよい。駅はこの辺ならどこにでもあるような簡単なものだが、いちど周りの風景と合わせて味わうと、似たような駅でもまた降りたくなる気にさせてくれる駅。

泉沢駅
周囲に学校や郵便局、売店などがありわりあい重要らしいところにある駅。 海に出てもこれといってないが、元駅長が室内や鉢植えを丁寧に調え、訪れる人を迎えている駅。

渡島当別駅
修道院になぞらえた駅舎、黒々とした海浜が、新天地での堪(こた)えられぬ不安さを感じさせる駅。 浜までは徒歩3分、トラピスト修道院へは徒歩30分ほど。修道院見学は男子のみかつ要予約。

木古内駅
海峡線開通するも意気込まず以前からの面影を力なく残す街の駅。 北端と違い耳目集めねど強い風を変わることなく耐え続けている。 普通列車の縛りのある旅人や南道南をおとなう人々がそれぞれ顔を合わせをする駅。

渡島鶴岡駅
海沿いから引き離され、広い畑地に引き寄せられたところに、 ぽつんと赤い屋根の待合室のある駅。 学校や記念公園など町の重要なもの近接させたものの人の気配はない駅。

吉堀駅
自然の中の人の無名性と、その営みにあるやりきれなさを静かに教える駅。 成り立っている集落はあるが、駅近辺は廃村じみている。 江差線内で最も寂しい駅になる。

神明駅
板を渡したホームと木造の待合室の駅。人の存在を地に刻んでも自然により亡失されるを想わせる駅。来訪記を記念碑として残したくなる。

湯ノ岱駅
道南の山中に密かに匿われている、爽やかにひらけた湯の湧く平野の、ペンション風の外観の小さな駅で、駅員が宿直するたいへん安心できる駅。街らしきものはないところだが、気前のよい山容によもを囲われ、大海原とは異なる滋味あふれる風景を想いながら、湯に浸れる保養施設まで徒歩わずか数分という互いに良好な関係で位置している駅。ちょうど汽車のない時間帯に入湯すると有意義に過ごせそう。

桂岡駅
江差への峠越えて、その山の影響から抜けきってはじめて出合う、鳥小屋同然になっている駅。 あたりには薪を使う家や新築の家が見られるが車の通りなし。大平山(たいへいざん)の丘の相貌が目に留まるが、 あの丘こそが桂岡伝説の場だという。駅トイレ、水場なし。 近くにポスト、ほか一台だけ自販機はあり。

宮越駅
無人域にあり、山のみどりの裳裾の中に少し入っている木造の駅。いい道一本しかなく、 緊急時は遠慮なく走る車を求めたくなる駅。

中須田駅
木古内から来ると、長らく山間区間に陰性の駅が続くが、それもここで終わるという駅。 田地沃野が広がりゆき開放的で、彼方に日本海のあるのを想わせる駅。

上ノ国駅
裏側の海辺の、遠い国に出たような感慨をもたらす駅。ホームは草原のように、ふわふわとした緑に覆われて広がっている。かたや、至近にコンビニがあり、沿線店僅少の中、食糧調達によし。

江差駅
終着駅。すっかり寂れて人影もない駅前から外れると、道は土のままで、ロシア予感させる風強く吹き付ける砂地性の断崖に出られる駅。江差市街からは外れており、市内や港、海岸の見物をするなら少なくとも半日は見ておきたいところ。一日取れればなおよさそうだ。駅横にコンビニあり。時間、休業日に注意。

海峡線

津軽今別駅 (津軽二股駅) 
建設途中のような構造で、コンクリートトンネルの上を歩かせる駅。 今はまだ使いきれぬ整備された広大な駅前もまた、未完でつきぬ夢を見させるところがある駅。隣接しているホームのみの津軽線の津軽二股駅の方が本数が多く、津軽今別駅に行くには便利。おみやげの充実した道の駅施設併設だが、車での来訪者も少なさそうで落ちつけた。食事処あり。周囲は村落。近い将来劇的に変わるのだろう。

知内駅
わずかな列車しか停車しないのに、ちゃんとした待合室があり、 しかもそれが異様に細長い造りというたいへん特異な駅。 尖端に秘境擁す知内が、遠くの高過ぎぬも雪渓走る大千軒岳の爽やかな山容などから、 いいところなのがよく感じ取れる立地の駅。

近鉄線

・大阪線

榊原温泉口駅
山間にある旅行者の多い駅。 温泉場は離れているが、土産物を売ったり、木の案内板を出したりして 温泉の近いことが漂う駅。 多くの送迎バスが発着するが、静かで、さっぱりしたロータリーのある駅。

東青山駅
緑豊かな四季のさと公園の前にある駅。 人里離れていて、民家の屋根のかけらも自動車の走り抜ける道路もまったく伺えない駅。 総谷トンネル特急列車正面衝突事故のあった旧線跡が、公園奥に眠る。

西青山駅
コンコースが暗い高架下そのままの駅。駅前は錆びと緑に覆われている。

伊賀神戸駅
伊賀盆地の乗り換え駅。3つのホームを貫く静かな構内踏切や 伊賀の特産を宣伝した広告などが乗り換え駅らしさを出している駅。 駅前はそこ道が広くなっていて、ひと気の少ない桃山ビルが印象に残る。

・伊賀線 (現伊賀鉄道)

桑町駅
小さい純木造駅舎の残る駅。 周辺はやや古風の住宅地にもかかわらず、 単式ホームからは伊賀盆地の畑が遠くまで広がる。

広小路駅
白壁と古い柱の駅舎内に驚かされる駅。 駅を出ると上野の街に幻惑する。 現在駅舎は取り壊され、ホームだけの駅となっている。


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