止別駅

(釧網本線・やむべつ) 2010年9月

 
 
知床斜里方。
電燈が落ちかかっているのが良い。
浜小清水方。いよいよここから海岸区間というところ。
土のままのホーム。
 
 
こんな北辺の地にうらびれた木造舎が…!
二重窓。
一見やっていないように見えるのにやっているのもよい。
斜里方。知床斜里は主要駅。摩周もそうだけど、 駅名変更のせいで却って主要駅であるかがわかりづらい。
 
とある駅というより、観光駅に来たという感じかな。
 
 
 
 
 
 
改札側。塗り壁が当時を彷彿とさせている。 特急の座席が置いてあるので、300ポイント進呈。
旧出札口付近は思い出コーナーになっていた。色褪せた写真が追憶的でよい。
長椅子有。
 
 
関西でも本格ラーメンは高いので、手ごろにさえ感じる。2002年からやっているそうな。
繁盛していた。
これは!ミルク缶ではないですか!  おいしさの象徴になるような…。 (ローソンのあれ)。
駅を出て。
止別駅駅舎その1. ホーロー引きの表示板でないので減点、 しかし踏切灯がよくある木造舎にアクセントを与え、 笠つき電燈もあるのでトータルで、なんとプラス400ポイント。
その2.
3.
4. 馬の風見鶏のようなものがある。
5.
6.
 
このように公園もあります。
 
駅前駐車場。
 
6.
駅前通り。
止別郵便局。
この通りは特にない。自販機が何台かある。
 
雪で埋もれんように。
駅に来たときの参考に。
北海道ではこうやっていろんなところで花を咲かせてある。
 
7.
駐車スペースは十分。
浜小清水方。
だそうです。
斜里方には水産物の直売所があります。
 
止別のとある通り。
駅付近の施設。
 
8.
中で休憩。
 
ここぐらいしかいるところもなく。
 
入ってもよかったが、少しそんな気分でもなく。

 同じに降りたのはほかにもいて、みんないそいそと狭い木造舎に這入りこんだ。木が濡れてかすかに匂いがし、全体に重さを感じる。その中は何か様々な時代の想い出が詰まっているようで、混沌としていた。快速海峡が走っていたような年代や、もっと極端に古い"ぽっぽや"みたいな合理化前や、そして今に近い時代といったような…雑然とした思い出の物置だった。
 駅舎は鉄道史系で、駅務室をラーメン屋にしている。どうも繁盛しているようで、深いでっかいポリ容器を持った女性が出てきて、待合で待っていた人に、お客さんですか、どうぞ入れるんで、というと、あっそうなんですか? といって入っていった。私はてっきり汽車待ちの人たと思っていたが…。
 ホームからは何も見えぬ。草が茂り、防風防潮板に遮られて。そして駅前も整備された国道が走り去っていて、この駅だけがこのままにのどかに残されていた。

 雨脚が強くなっていて、やむべつとかいてあるのに、已まないのは不思議だと、移設した踏切の警報器を見ながらしんそこ思ったり。車か鉄道か知らないが、同様に雨にまみえた旅人もいるようだ。
 私もっぱら待ち合いで過ごさざるを得ない。古いカンテラなどの駅務室の道具が極端に日光で脱色した数々の写真とともに飾られている。はじめは無人駅の居抜きのラーメン屋というのがポイントだったのだろうけど、たぶんうまいせいで、駅のことは忘れられてただラーメン屋として機能するようになっているのかもしれない。こんなとこきこそ入ればよいが、この辺の駅はあらかたこんなふうに商いをしてるいるので、降りるたんびに食べるわけにもいかず、メニューばかり見ていた。ラーメンとしては順当な価格ではないだろうか。

 誰のか知らないけど、けれど自分のものかもしれない、そういった思い出の駅舎からホームに出ると、少し空が明るんでいて、べつに異常事態ではなく、日常だということを、すーっと定刻に現れた列車が示してくれ、乗った列車には観光客が多かった。