EUC-JP to UTF-8 北陸本線・高岡駅

高岡駅

(北陸本線・たかおか) 2007年8月

  お盆休みはじまったばかりの土曜日、高岡駅ではプラットホームに青銅風鈴がいくつもさげられ、線路が何本もある広大な赤茶の構内は烈日をうけて燃えるようだった。あまりにも中線が多いため、すでに細々と精気なさげに草が生えているところもある。そういう構内に、ホームが、ぽつんぽつんとある。ずいぶん離れたところにあるのは氷見線のホームで、そこから対角に最も離れていることになるのが城端線のホームなのだった。氷見は海へ、城端は山へ。それぞれは構内の中でもそれぞれに近い方に陣取っている。

  猛烈な暑気だが、悲惨なのは影のいっさいないそういう線路内であって、ホームはといえば深甚たる屋根がすぽっりと覆い、翳っていて助かる。青銅風鈴が札をひたすらくるくるひらめかせながら、風が少しでも来るといやというほど鳴り響く。私はじっさい、ずっと、風鈴の札を見ていた。いったいどこまで回転するのだろう。糸が細いせいか、一般のふう流などというものを嘲笑うかのように、恐ろしく速く回転している。なんで糸がちぎれないんだ。と思うほどである。そしてふつうは、回り切ったら逆回りし、それを繰り返すはずなのだが、どうみても、同じ方向にずっとずっと、回っているのである。錯覚かと何度かつよく瞬きしたが、確かにそうらしくて、恐ろしい思いに囚われはじめた。

3番線のりばからの風景。

3・4番線ホーム。上り方を向いて。 売店が並ぶが、列車の発着しない時間は、夏の静謐。

下り方にある階段上り口。

隣、5番線のりばを覗き見て。売店が品物で輝いている。

さきほどの階段上り口に掛かっている案内板。 旅心地する字体だろうか。

  私のいるホームには自分のほか誰もいない。青翳りのホームに静かにますの寿司を売る駅弁屋が開いている。お盆の駅、というのは不思議なもので、特定のホームだけどっと混み、ほかは人っ子一人いやしない、そして特定の時間だけ、人の流れができるのである。おおむね、停滞と沈黙だが、ゆえに、一か所の湧いたような混雑や、さっきまであった川がどこを探してもないというような、人の流れの消失するのは、もはやこの世のものでないと思われるものだった。
  私のいるホームには自分のほか誰もいないのだが、向こう向こうのホームの、入線を知らせる音は聞こえてくる。それは高岡風鈴を使ってとある不思議な音列を操作したもののようなのだが、ふつうの風鈴とは違い、高貴で柔らかく、よく伸びる響きで、耳を奪われた。高岡らしさが胸の中で急に高まって、見ないうちから個性的な街であることを信じた。そして最後の音だけは音列から外れるように高く響き、あたかも白昼夢、これを聞いて、この高岡風鈴のことは、以後忘れることはなかった。そして高岡のいろんな風景を忘れても、高岡がどれだけ変わっても、この音だけは忘れまい。

再び下り方を見て。列車入線前で、さっきの様相とはまったく異なる。

上り方。中線には貨物列車が停車中。信号待ち。

5番線のりばの様子。高岡駅の夏の一風景。 冷房の効いた特急列車車内から、こんな一風景がよく見えて印象に残る。

3・4番線ホーム、階段より富山方。このホームは上りホームとなっているようだ。 サンダーバードや雷鳥などの大阪直通の特急列車が、 ここから当たり前のように発着している。

誰もいないホームに風鈴が鳴り響いていた。

3番線を富山方面に見ると、高岡鉄道部が見える。

金沢方面にある跨線橋と隣の1・2番線ホームの様子。 奥の跨線橋は荷物運搬用。

駅名標と乗り換え案内。氷見線と城端線が案内されている。

この3・4番線ホームの富山側は、もっぱらVending corner(自販機コーナー)、 が旅客のお世話を担当。紙パックの販売機が入っている。

  その遠いホームの人模様も覗けて、里帰りの人や部活遠征の中学生でいっぱいなのだが、このホームを端の方まで行くとそのような雑踏も見えなく、また聞こえなくなりそうになって、いろんな色の特急号車札がぎっしり、静かに掛かっている。雷鳥、しらさぎ、サンダーバード、日本海、きたぐになど。それぞれ編成が違うだけで色が違うように、実にいろいろな列車旅を鮮やかに分かけて想像せよといわれているようだ。ただ見つけやすいというだけでさして興味を持たなくても、立って並んで退屈なときは、その札から何かを考えしまう。
  昔、乗らん、とするとき、このいろいろな特急の中でただ一つにしか乗れないことが、もどかしくなったものだった。ぜんぶ乗りたい。だが今は、それどころか、今年はこれ一つ。これを大事にせないかんのだなと、入ってくる列車に、何らかの特別さを汲み取ろうとした。そもそもそれぞれの種別は、それぞれの地元の利用の便に応えたもので、住まいという拠点がある以上、ほとんどは乗る必要の存しえないものだ。ここを踏み越えると、それまでとは違って、旅というより、列車、鉄道そのものに偏向していく。自分の下車旅もそうで、そんなものを案外、本物らしく綴ることになるだけらしいのだった。でも、我慢できぬ、駅名標を見上げると、両隣の駅は聞いたこともないような駅。「にしたかおか」なんて、いかにも小さそうだし、「えっちゅうだいもん」に至っては、なんだかどうしても降りたくなってしまう。特急旅行者にはおよそ用事のなさそうな駅なのに、どうどうと矢印で案内されている。ここ高岡しか知らないことがくやしくなる。

列車入線前のこのホームの様子。 待ち人の身なりからして普通列車であることがわかる。

がらんとしたホームの風景。

機関区には気動車がたくさん留置されている。 中にはエンジン掛けて待っているものも。

高岡鉄道部の建物。この辺あたり一帯の業務を担当。

3番線から金沢方に見た壮観の構内。

階段前と隣のホームの跨線橋橋脚。

列車停車中の3番線の様子。 列車あるときとないときの構内の風景の変化が大きい。

透かして見る隣のホームと、色とりどりの号車番号札。 北陸の鉄道文化。

4番線と5番線。上り方向。

隣の5・6番線ホームと7・8番線氷見線ホームを見通して。 隣のホームにはこちらに向けて、ここ独特の広告が掛かっている。

ホテルα-1高岡駅前。ぜひとも宿泊して構内に発着する夜行列車らを見たい。 そんなわけで、「一度は泊りたいホテル」?

号車番号札と氷見線ホーム。

左に見えているのが氷見線7・8番線ホーム。構内の端っこにある感じ。

  広い跨線橋では、脇に回転焼きでも出店できそうだ。窓一つ一つ、構内が違って見渡せる。中線がいくつも並んだかと思うと、あるところはおもしろい紡錘形になり、あるところは斜めで中線を集めていた。客車や貨物、機関車、連結や機回しなのであろうが、それは想像というより、そのような想像がないと、この風景は異様で、解(げ)せないものなのだった。その意味で、もはやこの風景だけで遺産めいたものとなっている。しかし今でも使われているものがあって、貨物や旅客編成が滞泊しているのを見かけた。
 跨線橋内に金沢や富山、米原、大阪の案内はともかく、青森、東京、上野と出ていて、北陸のよさが滲み出ている。高速交通の東海道と違い、ここそのものが旅らしい感じの土地だから、さらに旅が重なるようで、旅の二重構造になっている。
 跨線橋の端にはそのステーションビル二階に直結した有人改札がある。自動ドアになっていて、ちょっと覗いてみると、涼しい。こういう工夫を凝らした駅の造り、普段の駅利用で軽い気分転換ができそうだ。

跨線橋内にて。駅前・駅舎方。

3・4番線ホームの富山方に下りる階段。 天井からは細やかに古風な案内板が吊るされている。

跨線橋の細くなったところから駅前方を見て。 この細くなった所は背後、城端線1・2番線ホームへわたる部分。

3・4番線ホームの金沢側に下りる階段。

その階段窓から見た駅裏の風景。見えているホームが1・2番線城端線ホーム。

跨線橋内の風景。広い。

金沢方面に見た駅構内。左手3・4番線ホーム、右手5・6番線ホーム。 中線は4本。現在でもいくつか使われている。

5・6番線ホームの下り口。

富山・直江津・新潟・青森…。夜の青い風景が思い浮かぶ。

氷見線ホーム下り口前。氷見線は右、しかし左に行くと改札口になる。

駅裏方に見た跨線橋内の風景。

5・6番線ホーム。富山側。

隣の3・4番線ホームと号車番号札。5番線のりばには日本海、北陸、能登など夜行ばかりが並ぶ。

6番線から富山方に見た風景。配線がおもしろい。

下りホームを見通して。

こちら、5・6番線ホームの金沢側。人が多い。 富山方面の列車が発着する。

6番線からは改札口前広場がよく見える。

鉄道線と道路の模式図がある。凡例には赤線をシールでJR西日本、としていて、 剥がすと国鉄と書いてあるのだろう。

下りホーム階段前の様子。

3つのホームを捉えられる。

賑わう上りホーム。

こちらに見える広告がうしいれが、新しいめでほとんど病院関係のものとなっていた。

6番線から富山方に見た線路内の風景。左のホームは現在は乗り場として利用されていない。改札口前広場・改札内コンコースとなっている。

金沢方。トイレがあるが改札内からの利用は不可(2007.8)。

荷物用昇降機前にて。

下りホーム端の風景。金沢側。これは昔のままだろう。

振り返って。学生たちの整列所になっていた。

跨線橋から見た風景。富山方。 左:氷見線ホームと下りホームの間。 右:下りホームと上りホームの間。

左:下りホームと城端線ホームの間。 右:下りホームと上りホームの間。 それにしても高岡サティが目立つ。

金沢方、城端線の風景。先の方で左にカーブしているのがわかる。

1・2番線城端線ホームへ。常花と当てられている。

1・2番線・城端線ホーム

  高岡には臙脂色の気動車が似合う。火が熾って赤くなったバラストの上に、何編成も並んでいて、かげろうでゆらめていた。上の跨線橋も煤煙で黒く棚引いている。あの編成らは今焼かれているのだ。高岡機関区を併設し、待機や整備をしているのだが、二階建ての高岡鉄道部もあって、ちょくちょく運転士がこの暑いのにしゃんと構内通路を歩いて、出入りしている。これら気動車は氷見線と城端線で使われるのだが、こうして運転士の交代を見ていると、もう本線と遜色なく、その必要性が息づいているようだった。
 このホームの端がもっとも、駅ビルがよく見える。もう見ただけでまもなく取り壊されることがはっきりと感ぜられるほど、黴臭そうで、老朽化のため建て替えだと聞かされれば、その全員が思わず素直に肯くような、そんなビルだった。はじめ、これはひどい、と厭そうに私は引きつったが、こんなに何もかも、当時のまま残っているのは珍しく、こうして放置してくれた高岡ってどんな街なのだろう。びといといった癖に、入りがる私。怖いもの見たさというより、本当は、自分が生きている限りでは覆いきれない時間と時代を、素直に感じたかったのだった。

1・2番線ホーム。規模は小さめ。

上りホームと駅ビル。

2番線から金沢方を見た風景。

ホームを見透かして。

ここにもきっちり風鈴が吊られている。

富山方に見た城端線ホーム。

乗り換え案内を見るとようやっと幹線に乗れるという感じ。

荷物運搬通路のある風景。遠くには機関車が何台か待機している。

駅ビルがよく見える。

 

快速金沢行き。

金沢側端から見た当ホーム。

1番線。裏口の駅舎が見える。

駅裏の様子。

なんとなくガスステーション。

1番線に停車中の城端行き。

2番線富山方端から見た駅構内。手前跨線橋。

富山・魚津方面。

城端線ホームから見たホテルα-1.

高岡鉄道部と気動車車庫。

列車停車中の城端線ホーム。

 

南出口への通路。改札は5:50-11:55までと書いてある。 右手城端線乗り場階段下り口。

7・8番線・氷見線ホーム

  氷見線ホームはステーションビル2階直結の有人改札に入るか入らないの目前にして、さっと右に下りる。木柱の通路を歩いて、離れ小島に着く。どっどっとエンジンを鳴らして気動車が両端に待機。この7番線からが、いちばんよく高岡駅構内が見渡せる。東側なのだが、構内の中でも最もおもしろいところとなっている。小さい子が母に、そこに立って呼びかけられ、母、屈んで小さいカメラでその子と気動車を写す。氷見線を乗り終えたばかりのようだった。氷見線はアニメキャラクターの列車も走り、海際高く眺望がよいところがあるから、人気である。何だかんだ言って、ささやかな思い出作り、それは本当は、私も変わらないのだ。しかしそれができていないのではないかといつも気にしている。

  氷見線ホームから平面移動して、改札口前へ。ラッチの並びの前は広場になっていて多くの人を捌けそう。この場所は線路に接しているのだが、乗り場ではない。昔は使ったことがあったそうだ。子供を抱いた中年男性が、子に列車を見せていた。いろんな駅で見られる光景、しかし高岡なんて見られる列車に関しては贅沢なもので、たぶんこの子はほかの駅ではまったく物足りなくなるだろう。

代わって、階段を下りて見た氷見線ホーム。

奥にはジェイアール西日本金沢メンテック高岡事業所があり、ときどき社員が出入りしている。掃除ほか駅業務を担当。

氷見線ホームへの通路。

終着駅の趣が強い。

7・8番線氷見線ホーム。

向こうにも同じ気動車がたくさん。全部城端線と氷見線だけで使う。 平日朝は城端発が本線に乗り入れて富山まで行くものがある。 乗り換えなしで便利そう。

つやつやの気動車。

氷見線の駅名標。

乗り換え案内。

終端の有様。

終端から見た氷見線のりば。

改札口と跨線橋への通路。

改札口は右手へ。

このあたりでは乗務員・駅員の行き来が見られる。

鉄道警察隊、駅長事務室、精算所と重要な駅機関が連なる。

マクドナルドが見えて都市らしさに色めき立つ。

この通路を富山方に見た風景。今の氷見線の客数にしては広い。

改札内コンコース。人の交錯で刺激的な広場である。

なぜかテーブルと椅子がある。案内所だろうか。 広場より向こうは花壇や柵で仕切られているが、右向こうはマクドナルドの入口となっている。店次第で改札内からの利用というのも図れそう。

広場の線路側から見た5・6番線ホーム。

昇降機にコンテナが似合う。

端の方に行くと駅庭のようなものがあった。青銅や灯篭もあり。 しかし今ではほとんど顧みられえなさそうだ。

改札前の大階段。ほとんどの人がここを上る。

階段右脇の通路。ここを通っても氷見線ホームに行ける。

5・6番線ホームの様子。

ホームでの紙テープ・クラッカーの使用を固くお断りします、 電車架線に2万ボルトの高圧電流が流れています、とのこと。 ここは交流電化なので。しかし、紙テープ・クラッカーっていつ使ったのだろう。 戦地出陣式か。

改札口前にも風鈴がいっぱい。しかしあまりうるさくないようになっている。

改札口精算所。

ラッチ。

西口駅舎

  裏口が小さそうなので、先にそこから出た。途中跨線橋は細くなって、後から造り足したものだった。階段を下りると床のタイルが新しかった。祖父母と一緒に来た子供が、柵にぶら下がってひたすらだらだらしている。家族を迎えに来たのだろうが、その子はまるで自分の家にいるかのようだ。もうこの高岡駅も、気張らずに来れる存在になっているようで、少しばかり羨ましかった。
 中は簡易なものだが、それでも、出札から売店まで揃っていて、これだけで単独の駅になりえるものとなっていた。

代わって、南出口へ。

改札内改札口前。ここは業務委託(メンテック)。

高岡らしい案内板。

 

改札を出て。

kiosk.

灯りのともるいろんな観光地の写真広告があった。 紫外線で退色しているのもそれはそれでいい。 南口には待合室も併設。

券売機。変わった機種。

  外へ出て、思わず呼吸が止まる。思わず片目を瞑って「暑い…」と言うことで安心して捉えなおそうとしたが、そのから喉が干からびて、目玉が渇いた。こんな暑くて大丈夫なのか。黄色な駅舎前には屋根のように鉄骨をねじった彫刻が覆いかぶさって、そこに、高岡、と表示されている。
 「やっぱり変わった街だなあ。なんでこんなもの置いたんだ」。 その白い鉄骨も火葬後の人骨のようで、およそ触れそうなものではなかった。 日当たりに出ると、空はガス火、下はさも助燃性気体のゆらめきで、高岡の街は燃え盛っていた。誇張にとられそうだが、大火でもあればこんなふうになると思われた。しまいにはこの暑さが怖くなって、反って鳥肌が立ち、じっさい背中が悪寒しはじめた。あとで総括されたが、この年は非常な猛暑だった。街を歩いている人がいれば思わず、どうもないのか、と観察していた。
 しかし一転、地下道に入ると、生き返るように涼しい。たぶん顔をほころばせなかった人は一人もいなかった。地下道といっても都市的な本格仕様で、高岡の大きさがうかがえた。

南口駅舎は黄色。

この支柱はなんだ。

地下道入口。駅舎内や地下街、駅前地上に抜けられる。

駅裏の大通り。あちらにも地下道の入口がある。

駅を出て右手の風景。屋根になってない。

駅のロータリー。既に彫刻が異彩を放ちはじめている。

西口駅舎と彫刻。城端線の気動車が見えた。

歩道スペース。

かなり変わった花壇。

西口駅舎。

大通りはまずパチンコ屋を配す。

 

この建物はかなり目立つ。駅裏といえばこれ。

駅前の富山方の様子。サティの方向。

地下道。城端方面。行き止まりになり終わる。

駅前方面。この地下道もかなり昔にできたものらしい。

地下道ではこのようなモザイク画が賑やかしていた。

本式駅舎

  数々のラッチの中の一つをくぐり、中に入った。ちょっと暗めだが、白を基調に改装していて、外観の時代とは違っていた。マクドナルドが改札口の真横に入っていて、便利さに瞠目。高岡はやることが土地の割りに新しいのだろうか。CHAOという北陸ではなじみの深い売店も入っているがここは観光客向けで、おみやげ品がいっぱいだった。駅前横町がおもしろい。ほかの駅と違い通路が広く、待合所のほか、駅弁屋やそば屋が軒を連ねている。変わったものにコーヒーコーナーがあった。

こちら、本式駅舎の改札を出たところ。

改札前の様子。発車案内板はLEDのもの。

出札系統。メンテックの人が案内係として立っていた。 尋ねる人がかなり多い。

高岡ステーションデパート東口(富山寄りの入口)。

自動券売機の様子。東は糸魚川、西は芦原温泉まで。新潟にかかっているものの、 やはり北陸まっさなか。

コンコース。

みどりの窓口入口前から見た駅舎出口方。

売店CHAO.

改札口より右手の様子。 奥に進むとマクドナルドのガラスに沿ってトイレ、となっていた。

駅舎横丁。飲食店、売店、待合室が並ぶ。 旧来の大きな駅の駅舎にはこんな店の並びが決まって造られている。

その横にある高岡ステーションデパートの入口。 東口がある一方、こちらは西寄りにあるが、 正式な入口のためか西口とはされていない。 上にかかる北陸新幹線早期完成の広告も、にわかに現実のものとなってきて、 もはや広告ではなくなってきていた。

駅舎出入口。

横丁にて。商店街?

立ち食いうどん・そばの今庄。6:00-22:00. 少し高めだが、そんなものかしら。

コンコース方を見て。

待合スペース。なかなかよくできた設計。

珍しいと思ったコーヒーコーナー。その表記も摩訶不思議な感じ。 コーヒーが好きな人なら、どれ一杯と立ち寄ってしまいそうだ。 机の下に掘り込みがあって、荷物が置けるようになっているのもよく考えられてあって感心した。

雨晴海岸の眺望の有無を伝える掲示板。 遠望不良とのこと。夏はたいていこう。 見えるときには「良好」と灯る。

 

駅を出て。

軒下の風景。

  外に出たら出たで、むうっと息苦しい。初めだけかと思ったらそうではなく、ずっと息苦しく、こんな中歩くのが現実だった。暑いけど駅前はすばらしかった。駅ビルの建物そのものはまだなんとか持つとして、斜向かいのアドニスビルは、もうかなり老朽しているのだが、駅前花壇が色鮮やかで、ガラスの新しいビルも建っている。こんなに新旧の混淆の上手なところはないように見えた。なぜか風景が飛び出すように立体的だ。ビルはそうしてだめなものもあるが、転回場はきちんと整備されているし、駅舎の軒下からそのまま入れる地下街への大階段など、すでに都会の気風を有している。そして路面電車の小さな万葉線乗り場。離れいてるのに駅を出てすぐ、すぐ目に付く。ちょっと歩いて覗きに行くと、がたがたのコンクリートに二条のレールが埋まっている。そして路面を這うようにポートラムがカーブして走り去るのでした。新しきものと古きもの。絶妙、とはこのことかしら。
 これらのセンスは金沢にも富山にも見られない。そして金沢でもなく富山でもない、よくわからぬ高岡という街が、こんなに魅力的なところだとは考えなかった、と額に手を当てながら、信じられないような暑さの中で見ているため、この街も本当に存在するのかと、幻のようだった。しかし後で涼やかさの中、さらに先進性のあることを知る。
  駅には「高岡駅」と壮観な掲示、それがよく見えるところにいると、駅から出たばかりの、短いズボンをはいた40くらいの男性が、また、ほかの若い旅行者が、そして私が、ほぼ同時に撮影し、その短いズボンの男性は、万葉線のりばへと去って行った。これから海を見に行くんだな。単行旅行者の交錯する高岡駅前。

富山方。ATMまであった。

地下街入口。ハイセンスの設計。

地下街から出たときの風景。 コンコース入口が目の前。

 

 

 

氷見線のほかに万葉線まである高岡。

都市の貫禄。

ロータリー入口を見て。

アーケードがはじまるが、公的な機関がしばしば見られうる。

駅前にはあちこちに地下入口がある。

駅外観。

駅舎右側。タクシー乗り場。

ガラス張りの通路が見える。

駅ビルの左側。出っ張っているの駅を出てすぐの大きな地下入口。 駅ビルの時計や広告は今でも通用するデザイン。コーラだけ少し浮いている。

駅前広場右側の部分。集合などに良さそう。 緑も整えられていて美しい。銅像は大伴家持。

アドニスビル。イオンモール高岡行き(160円)のバス乗り場が見える。 このときは跨線橋から見た駅南の高岡サティが共存していたのだが、 2009年1月12日に閉店。

駅を出て右手の通り。飲食店もある。 銭湯の和倉湯に行くにはこの道を進む。

古いものだけでなく新しいビルも立つ。 新しいのはウイングウイング高岡で再開発ビル。 左横に高岡マンテンホテルが見える。たぶんシティーホテル。

代わって、金沢寄りにて。

西側にはこのように駐輪所や駐車場の機能が集められている。

万葉線のりばの表示も街並みに合ったものとなっている。

高岡に闖入する新しいもの。しかし不思議と馴染んでいる。 これはポートラムのデザインが優れているのだろう。

乗ってみたい。これに乗ると工業的ではあるが海を見に行ける。

 

万葉線のりばから見た駅舎。

電車が去ったのりば。

 

近くから見た駅前。ホテルα-1は目立つ。 付近にはほかにもビジネスホテルがある。

 

休み場から見た高岡駅。

「すえひろーど」。はいはい…。

福井銀行も進出。

 

 

駅方向。

駅前の一角。

 

飲食店街。アドニスビルからここに地位は移った。

路面電車の架線。

手前は地下入口。ここから万葉線のりばを見るとまた違って見えた。

新しい地下道内。人通りは少なくない。

「いい旅を 高岡」。塔はアーチの一変形かしら。

高岡駅駅舎。

金沢方。

富山方。加越能鉄道のバスのデザインはどこか国鉄風。

向かいアドニスビル。右手前通気口。

バス乗り場となっている。

  アドニスビルに近寄ってみた。歩道はバス乗り場で、地下街への階段がいくつもあるのだが、歩道の床面も階段のへりも、すっかり埃と汚れにまみれている。察するに、建設以来、そのままじゃないのか。このビルはビデオ休憩所やほか消費者金融がいくつも入っていて、さようなビルとなっていた。中は吹き抜けで、周りに戸口が配されているが、腐った油のにおいが立ちこめ、暑さと吐気。異国であれば、いつ事件に巻き込まれてもおかしくないかもしれない。地階はもっとすごく、潰れた飲み屋がしじまに薄黒く寝ている。その地階から、駅前地下街へも行けるのだった。

バス乗り場の様子。

そこから見た駅舎。

高岡駅駅舎その2.

バス乗り場から見た駅前。

加越能鉄道の東京行きの高速バス、片道7640円。 回数券を使うともっと安くなるという宣伝。

ここは下関町。赤い街区表示板を使っている。

こんなふうに地下入口がやたら多い。

右手、ビデオ休憩所。

アドニスビルの裏側。

飲食店が結構ある。右手自販機コーナーというので行ってみたが、 とくに珍しいものはないタイプのコーナーだった。

ビルに入って。

萬福大明神。

バス乗り場の地下入口。何の飾りけもない。 今では地下街や駅ビルには洒落たように見せる カタカナの名前を付ける。

  駅前の広いアーケード通りは建物が新しく入れ替わっていて静かなのだが、ここは地下街がすごい。近代化以後ほぼそのままなものの、ここにしては規模が大きく驚かされた。お盆だからかシャッターが多かったものの、別の日に来ると人通りも多く、店にはむろんお客が入っている。装い新しいテナントもしばしば見られて、地下は今も当然のように活躍していた。
 駅前広場の移動にあたってこの地下はたいへん便利な造りになっているため、自然と人が流れてもいる。北陸一の地下街。これはここ北陸において大いに先取りだったのだろう。こういうのも高岡らしいのだろうか。
 そういえば高岡駅前の特徴の一つに、飲食店が多いことを挙げられそうだ。地下街、駅ビル内ともにどれも新しいものはなく、入るのに好奇心が必要なものもあるが、駅前で食事に困る都市駅は多いゆえ、当たり前のことではなかったのだった。ところで新しいものもあって駅を出て左に立っているガラス張りの ビルに、いくつも食事処が入っている。

東西通路、金沢方。

同じく。右手では古風な台ゲームが置かれていた。

駅舎方向。突き当たりの"焼肉屋こすけ"まで行くと角になり、右手に折れる。 左手geibunge gallery. 展示場。

途中にアドニスビルの地階に入る間口がある。

その出口から地下道を見た様子。

焼肉屋の角を曲がって。 二本目の東西通路、金沢方。

このあたりは人の交錯地点。もう駅舎も間近。

突き当たりまでまで進むと高岡ステーションデパートに入り込む。 左の店は鍵屋の米原キーロック。

  駅ビルの二階三階は、廃店舗が多く、かなり取り残されていた。それでもフロア中央でショーケースなど並べて土産を売っていて、ほか開いている店もあり、人が入っていた。屋上ではかつては遊園地やビヤホールが開かれていたようで、そんな看板が屋上前の踊り場に掛かっている。うっ、もう下りよう。空気が濛々としている。下に下りてくると人心地して階段の壁には薄いショーケースを嵌めて地酒を飾ったりするなどで、ほんとステーション・デパート。しかしこのデザインを見たとき、今と感覚が違うにもかかわらず、変革の気持ちがたいして起らなかったのは、人をよそからも地元周辺からも迎え入れて、たくさん集めたいという願望だけは、確かにここに存したものだからであった。こんなデザインのまま、そういう考えが伝わることだけによって、人が集まったら、と夢想するが、現実来るのは私みたいな何もしない人のようで、すると実はそういう、人を集めたいという願望だけがここにとり残されており、ショーウィンドーがなんら下心なくそれを放っていて、無償の歓迎というか、金銭を慾しない歓迎というものが感じられ、他意のない帰郷や、帰省によっていつも巻き戻る時間というものを、ずっとやさしく抱卵していたかに思われた。こんなものが残っていてありがたい、というのは、そういう過去への、故郷への、蒸留された慾無き無償の歓迎からくるもののようだった。しかしきれいではなく、埃と虫が浮いた、蒸留。

 

ステーションデパート2階、階段付近にある北陸スタンプ。 切手商というのも隔世の感あり。しかし金券ショップの業務も行っていて、 格安のJRの切符もあるそうだ。

上って来た階段。

ステーションデパートの改札口。灯りのともる案内板にはJR改集札所と書かれてある。

  帰りはデパートから跨線橋に直接つながる改札を通ることにしよう。ちょうどもうすぐ下りが着く。近づいていくと改札係に、どの列車に乗るの、と訊かれた。富山方面だと伝えると、やにわ真剣に目を点にして「え、もう行っちゃったんじゃない?」そして切符を私に手渡して、「あ。やっちゃったな。」と、にやりとするのである。私は期待に応えるように走って自動ドアをくぐり、跨線橋に入った。冷房が切れてむっと空気がよどんでいる、その中、下方でごうんと富山行きの滑り出たのが、見えた。次の下りは何十分も後だった。しまった。そもそも本線なのにお昼の普通列車が思いのほか少ないのはなんでだ。
 でも、よかったじゃない。あの人の、にやりとした表情。どこから来た人でも、列車を逃したくない気持ちは変わらない。それを平等にあの人は真剣に考え、そしていじわるく笑って共有した。
 無風な跨線橋からは真夏の高岡駅のヤードが見わたせる。西は金沢へ、東は富山そして魚津、そして日本海。跨線橋でこの待ち時間、どうしようかと迷う自分を見つめて、旅行中であることに、あっと気付き、今は都合つかないがどこへでも行ける自分というものを捕捉できて、一瞬ではあったものの、主体的な自分の姿というのが、何本も並ぶ線路の上にきらめき、羽ばたいた。しかしそれは、ここを行き来する高岡に馴染んでいる人たちにも、現れえるものなのだろう。

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