EUC-JP to UTF-8 和歌山線・紀伊長田駅

紀伊長田駅  - 桜の桜井線・和歌山線紀行 -

(和歌山線・きいながた) 2007年4月

  粉河から30分に1本の地帯に入ったせいか、 どこか街に近づいた感じだった。 紀ノ川の流域もあたりまえのように広くなっている。 すぐに紀伊長田に着いた。ホームだけの駅だが、 弧を描いたホームは明るい桜並木で、 またホームの向かいは桃の花の咲いた果樹園だった。 そして果樹園のずっと向こうに、 パッチワークの炬燵布団のような龍門山がどっしり座っていた。 果樹畑になっていない上の方には山桜があるらしく、 ところどころ緑の中に、ぼんやりと桃色がともっていた。

ホーム粉河寄りから見た龍門山。

ホームを打田・和歌山方面に望んで。

粉河・橋本方面を望む。

駅名標と桜。

和歌山寄りから見たホームの風景。

ホームの向かいには花いっぱいの桃の果樹園が。

もう一つの駅名標。

駅出入口前にて。

待合所の様子。

券売機。小屋はやや新しいものだった。 後ろに塵取りも一緒にしまってあった。

紀伊長田駅その1

  ホームの出入口の少し幅広な石段を下りると土の細道だった。 公衆電話の横に二輪がいくつか駐まっているだけで、落ち着いている。 里道は桜並木の裏に沿っていて、そこを歩くと桜の枝がじつに間近だった。 和歌山線の駅は落書きが多いが、こういうホームだけの駅にはないことがほとんどだ。 それでも枝をむやみに折る人はいないんだなと思い、桃色の木陰に少し佇んだ。 また、途中にホームへ上がる小さな階段も見つけ、 里道という小川から、また桜の流れという小川から、 堰堤に上っていくようだった。

  里道を反対側に歩くと 駅すぐ近くの踏切のそばへと通じていた。 こっちがよく使われる方向だ。 しかし踏切の道路は1車線で、自動車もほとんど通らない。 龍門山側はかなり向こうの方で国道に出ているらしいというだけで、 自動車の音も街のかけらも何もなく、通りが集落の中を突っ切っているだけだが、 その道は多少ゆれながらも実にまっすぐ突き当たりの山まで見通せるもので、 紀ノ川に向かってしだいに下り坂になっているのがよくわかった。 反対側は、向こうの方に寺院があるらしく、そこで道が止まっているようだった。 しかし実際には道が山門前の手前で左斜めにずれているだけだった。 寺では人出が結構あって、何か催されているらしく、音楽まで聞こえてくる。 道にもこっちに向かってくる人、あっちへ向かっている人がいる。 この寺は長田観音で真言宗・如意輪山蓮花院観音寺というらしく、 踏切近くの道端に標柱が立っていた。 目を凝らすと山門の向こうに桜が見えて、境内を多くの人が歩いている感じだった。 花見だろうか。

駅すぐ近くの踏切と紀ノ川へ伸びる道を見て。

長田観音方面の道。

線路を和歌山方面に望んで。

紀伊長田駅その2
踏切から見たホーム。

紀伊長田駅その3

  花見を終えた客らが踏切をときおり通り過ぎた。 寺へ向かって子供らが踏切を走り過ぎることもあった。
  10数分後にはもうホームに4,5人集まりはじめていて、 やはり本数が2倍になると駅の活気づく周期も短くなる。 しかし30分に1本というのは、待っている人も少し時間をもてあましているようで、 ホームはのんびりした雰囲気だった。 それでも次に降りるつもりの駅を考えてしまう。予定では単純に隣の駅、打田駅だ。
 ホームの駅名標の近くに立って待っていると、 ホームに入ってきた母親と小さい子が通りがかった。 そのとき子供が駅名標に書かれた隣の駅を指して、
 「あ! うちたやうちた! うちた行ったことある。」
  と言った。母親は、そうね、行ったね、と返し、 手を繋いだ二人は私の前を過ぎていった。

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